「推し活は自分のため」
「推し活」による生活苦に陥らないためには、どのような対処が必要なのか。「推し活と自分の生活のバランスを取ること」と「自分の現実世界と推し活の両方を見てくれるような他者を持つこと」が必要だという。
「推し活は『推し』のためではなく、自分の幸福のために行うもの」という前提を忘れてしまい、推し活が苦しくなるようであれば、自分の生活とのバランスが取れていないため、「推し活は自分のため」という初心を忘れてはならないと、久保氏は述べる。
また、家族や友人、職場や学校にいる人などに「自分の現実世界と推し活のバランス」を客観的に見てもらうことも大事だという。推し活を完全に理解してもらう必要はなく、「『なんで分かってくれないんだ』と思う相手がいるだけで全然違うと思います」。
気軽に「推し活」について他者に話して知ってもらうことで、「日常的に両方を見てくれる他者がいれば、行き過ぎた推し活にブレーキをかけてくれるかもしれません」と、久保氏は説明している。