林芳正外相が2023年6月2日、東京・丸の内の日本外国特派員協会で記者会見し、改善が進む日韓関係に関する認識を問われる場面があった。
韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領のもとで関係は改善されたものの、「多くの人々は、韓国の政権が変われば、すぐにでもこの関係が終わる可能性があると警告している」という問いだ。
「2か月で3回会う」関係は「2国間関係が進展していることを明確に示す」
23年5月に広島市で行われた主要7カ国首脳会議(G7サミット)の際にも日韓首脳会談は行われ、岸田文雄首相と韓国の尹大統領は「2か月で3回会う」関係。林氏はこの点を「2国間関係が進展していることを明確に示すものだ」とする一方で、「韓国の国内問題にはコメントできないことをご理解いただきたい」と、質問に直接答えることは避けた。その上で、次のように話した。
「韓国政府との強い関係を維持することは本当に重要であり、2国間関係をさらに改善していくことを示している。文化的、社会的、政治的、あるいは安全保障的な面でも、ひとつひとつ関係改善の結果を示すことで、うまくいけば日韓両国の国民に同じ(関係改善の)シグナルを送ることができる」
さらに、日韓関係をさらに改善する方法を問われて、防衛省や経済産業省など、さまざまな分野で韓国側と対話が行われているとして、
「一つ一つ進めていくことが唯一の方法で、全部一度にできるような魔法はない」
と述べた。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)