俳優の神木隆之介さん(30)が主演を務めるNHK連続テレビ小説「らんまん」に四つ葉のシロツメクサが登場した。いわゆる、「四つ葉のクローバー」として知られるもので、作中では神木さん演じる主人公らがその珍しさに見とれるシーンが描かれた。
ところで、四つ葉のシロツメクサは、どういう条件で生まれるのだろうか。識者に話を聞いた。
らんまんでは「珍しくない」と紹介も...
四つ葉のシロツメクサが登場したのは、2023年5月26日の「らんまん」の放送だ。
神木さん演じる主人公・槙野万太郎が東京大学の植物学教室で植物画の作成にいそしんでいるところに、研究室に所属する2年生の波多野泰久(前原滉さん=30)と藤丸次郎(前原瑞樹さん=30)がはしゃぎながら入室。波多野の手には四つ葉のシロツメクサが差された試薬瓶が握られていた。
3人がその珍しさに見とれていると、研究室には教授の田邊彰久(要潤さん=42)が戻ってきた。田邊は四つ葉のシロツメクサはさほど珍しくはないとしつつも、「四つ葉はクロス、十字架に通ずる」と、外国では神が幸運をもたらす象徴として認識されていることを3人に伝えたのだった。
作中では「さほど珍しくない」とされた四つ葉のシロツメクサだが、そもそも、どのような条件で発生するのだろうか。J-CASTニュースは、岩手大学農学部で細胞生物学を研究する斎藤靖史准教授に話を聞いた。
斎藤氏は、四つ葉のシロツメクサの発生原因や条件については、まだほとんど分かっていないとしながらも、数少ない研究として、北海道大学から農学博士号の学位を受けた故・小原繁男氏による研究が参考になる可能性があると明かす。
研究では、水分量や養分を通常の自然界の生育環境とは違う条件にした際に、四つ葉の発生率が増加傾向になる組み合わせが見られるといった結果が報告されているという。
踏まれると増える...は本当?
あわせて斎藤氏は、シロツメクサといっても様々な栽培品種があり、四つ葉が出やすい品種や変異株、そうでないものが存在しているようであるとも語った。
あわせて斎藤氏は小原氏について、シロツメクサの多葉株の研究を行い、「56葉のクローバー」を発見し、これがギネス世界記録に認定されたと説明した。
ところで、ネット上を見渡すと、自生するシロツメクサなどのクローバーが人に踏まれた結果、それが刺激となって四つ葉になる確率が上がるという説が掲載されているページも存在する。
こうした点について、斎藤氏は、踏まれたことでクローバーの生長点が踏まれた際に傷つき、それが修復される際に四つ葉になるといった俗説があることについては認識しているが、そのような研究や「具体的なデータは見たことがない」と語った。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)
〖 #2分でらんまん 〗 第8週
— 連続テレビ小説「らんまん」 (@asadora_nhk) May 27, 2023
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1週間の物語をだいたい2分にまとめました????
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