2023年3月に開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)韓国代表が大会期間中、明け方まで飲酒した疑いが浮上した。複数の韓国メディアが5月31日に報じた。
地元メディアによると、代表の主力投手らが1次ラウンド期間中に、東京都内繁華街の飲食店で飲酒した疑いを持たれている。報道を受けて韓国野球委員会(KBO)が事実確認の調査に乗り出しているという。
韓国は2勝2敗で1次ラウンド敗退
韓国が属した1次ラウンドのプールBは3月9日に東京ドームで開幕した。韓国は初戦(3月9日)でオーストラリアと対戦して7-8の黒星発進。翌10日に日本と対戦して4-13と大敗した。続くチェコ共和国、中国戦に勝利したが、通算2勝2敗で1次ラウンド敗退した。
地元スポーツメディア「スポーツソウル」(WEB版)によると、初戦のオーストラリア戦前日の8日に複数の代表投手らが明け方まで飲食店で飲酒した疑いがあり、日本に大敗した10日夜から明け方にかけても複数の代表投手らが飲酒した疑いがあるという。
記事では、KBOは代表に選手を召集している期間に飲酒行為に関する処罰規定を定めていないが、代表招集期間中は国家代表として名誉と品位を守らなければならないというKBO規約国家代表運営義務規定があり、これに違反しているとした。
同メディアによると、KBO関係者は「事実があるかどうかを確認している。事実関係把握後、今後の措置の可否を決定するだろう」と明らかにしたという。そして「代表チーム選手たちの飲酒行為が事実だった場合、大きな波紋を呼ぶだろう」と指摘した。
07年にはサッカー韓国代表が飲酒騒動
同メディアの別の記事では、07年にサッカーの韓国代表が飲酒騒動を起こしたことに言及している。
07年アジアカップ韓国代表の4選手が大会期間中に飲酒したことが発覚し、当時国民から大きな反感を買ったという。韓国サッカー協会は4選手に対して代表の資格停止、サッカー協会主催大会の出場停止、社会奉仕などの懲戒を下したという。
地元メディア「デイリアン」(WEB版)は、今回の飲酒疑惑と1次ラウンド敗退を結びつけるのは難しいが、重要な試合を控えて最高のコンディションを維持しなければならない義務のある国家代表選手に浮上したこのような疑惑は糾弾されて当然だとした。
そして代表の主力投手の無責任な行動が事実であるということが明らかになれば、「WBC東京惨事」後、ようやく盛り上がってきた国内リーグの大きな悪材料となると指摘した。WBC韓国代表は3大会連続で1次ラウンド敗退している。