ジョジョ&ムーが大ヒット
地球の歩き方の出版編集室担当者は31日、J-CASTニュースの取材に、コロナ禍の苦しい懐事情を振り返った。
コロナ前の同じ月と比べ、『地球の歩き方』海外版の売り上げは20年4月が90.0%減、21年4月は94.4%減、22年4月は88.9%減と壊滅的だった。
商品の質を支える海外取材もできないという二重苦に苛まれるも、ガイドブックの可能性を拡大解釈するアイデアで乗り切りを図った。
これまでとは毛色の異なる『旅の図鑑シリーズ』『世界の指導者図鑑』『世界の魅力的な奇岩と巨石139選』『世界のグルメ図鑑』といったガイド本を矢継ぎ早に投入し、話題を集めた。
ネット通販「楽天ブックス」が発表した2022年の売上ランキング(旅行・留学・アウトドア部門)では、『地球の歩き方 JOJO ジョジョの奇妙な冒険』『地球の歩き方ムー』『地球の歩き方 J00 日本2023~24』がトップ3を独占した。
23年4月の『地球の歩き方』海外版の売り上げは、コロナ前の水準には戻っていないものの56.1%減と健闘している。