新庄ハム「我慢の1年」は無駄ではなかった? 5月勝ち越し、上位浮上の可能性も...OB伝えた感慨

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   プロ野球日ハムの元投手で野球解説者の岩本勉氏(52)が2023年5月30日にユーチューブを更新し、5月の勝ち越しを決めた日本ハムの現状を分析した。

   日本ハムは30日にエスコンフィールド北海道でヤクルトと対戦し2-1で勝利。月間13勝で5月の勝ち越しを決めた。

  • 日本ハム・新庄監督(写真:アフロ)
    日本ハム・新庄監督(写真:アフロ)
  • 日本ハム・新庄監督(写真:アフロ)

「田中は仙台で悔しい思いをした」

   試合は日本ハム上原健太投手(29)、ヤクルト石川雅規投手(43)両先発の投げ合いとなり、1-1で迎えた6回に万波中正外野手(23)が石川からこの日2本目となるソロ本塁打を放ち逆転。9回は守護神・田中正義投手(28)がランナーを許すも最後は太田賢吾内野手(26)を空振り三振に仕留めて接戦をものにした。

   岩本氏はヤクルト戦を振り返りながら守護神・田中の投球内容に言及した。

   「(田中は)仙台で悔しい思いをした。セーブシチュエーションでセーブを取り切れなかった」とし、「アドバイスをもらったのか、原点回帰したのかやや笑みを浮かべてサインをのぞいて決断に至り行動に入る。決断、行動。その前に確認が入ると一流のピッチャーだと僕はよく言う。それがスムーズにいけば。相談、決断、確認、行動。それが最後ツーアウト1塁、3塁から太田賢吾と戦っている時にあったと思う」と解説した。

   田中は28日の楽天戦の9回に登板。1点リードの展開で先頭打者に四球を与えるなどして1死満塁のピンチを招き、犠牲フライで1点を失い同点に追いつかれた。試合は延長戦に入り楽天が延長12回に1点を入れてサヨナラ勝利。日本ハムにとって手痛い黒星となった。

   岩本氏は「太田賢吾に投げた球は全球うなり声ですよ。自分の出せる能力のマックス。そういうマックスを出す立場のピッチャーなんですよ。クローザーですから。今日見ていて思ったのは、自ら招いたピンチかもしれませんがそれをしのいだことによってまたまた一回り大きくなった。自分で自分の限界をどんどん超えていく。毎日が自分史上最高である。そういう時間を過ごしている」と、日々成長する田中を評価した。

「ファイターズには強いクローザーがいる」

   そして「ファイターズには強いクローザーがいる。その前のセットアッパーたちを備えることができている。これはファイターズの強みですね。良い投手環境ができている」と投手陣の充実ぶりを指摘した。30日時点でチーム防御率はリーグ2位の数字を残している。

   新庄剛志監督(51)就任1年目の22年は開幕から躓きリーグ最下位に沈んだ。優勝したオリックスに16.5ゲーム差をつけられての最下位だった。就任2年目の今季は30日時点で借金を抱えるもリーグ4位につけ、セ・パ交流戦で上位浮上を目指している。

   現役時代、新庄監督とチームメイトだった岩本氏は「チーム状態が良くなっている」とし、「色んな選手が色々なポジションを守っても踊らなくなった。去年あれだけ苦労して(新庄監督が)トライアウトと謳って培った時間が本当に反映されるようになってきた」とチームの成長に目を細めた。

   さらに「今日のゲームは2対1で競り勝ちました。今まで競り負けることが多かったけども競り勝ったファイターズに一層の魅力を感じます」と今後の飛躍を期待した。

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