「怪しいなと思ったら通報してください」
厚労省医薬・生活衛生局監視指導・麻薬対策課の担当者は19日、取材に対し、違法なケシの見分け方は前出のパンフレット「大麻・けしの見分け方」を参考にするよう勧めた。
パンフレットによると、違法なケシであるソムニフェルム種のケシやセティゲルム種のアツミゲシの茎上部の葉は「茎を抱き込む」形をしている。ソムニフェルム種のケシの葉、茎、つぼみの表面には「ほとんど毛がない」。違法なブラクテアツム種のハカマオニゲシには、つぼみの表面の毛が「寝ている」という特徴があるという。
担当者は、ケシを見つけた際は「『怪しいな』と思ったら薬務課や保健所などに通報していただきたい」と伝える。「実際に通報を受けて違法なものではなかったということもある」とし「なかなか一般の人で『違法だ』と確信を持てないと思うので『違法なのかな』と思ったら通報してください」と話す。
同課は5月1日から6月30日まで「不正大麻・けし撲滅運動」を全国で実施している。運動は「不正栽培や犯罪予防の観点から各地に自生している大麻やけしを撲滅するため、昭和35年から大麻やけしの発見と除去、正しい知識の普及・広報啓発を毎年、展開している」ものだという。
担当者によると、5月から6月のタイミングで撲滅運動をするのは、1年の中でケシが最も咲く時期のため。日本の南の方から先に咲いていくため、九州では4月から撲滅運動をしているところもあるという。同省公式サイトの情報によると、北海道は6月から9月に実施している。