韓国から大リーグへの「逆輸出成功」 米国で「勝利数リーグ1位タイ」の活躍、韓国メディア歓喜

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   大リーグのアリゾナ・ダイヤモンドバックスに所属するメリル・ケリー投手(34)が2023年5月29日に行われたボストン・レッドソックス戦に先発し、6回3分の1を投げ4安打1失点で今季6勝目をマークした。6勝は29日時点でナ・リーグトップタイの記録。

   ケリーは今季11試合に登板して6勝3敗、防御率2.83を記録。開幕から安定した投球が続き54.5%のクオリティスタート(QS=6回以上を投げて自責点3以内)達成率を誇り、16日のオークランド・アスレチックス戦から3連勝中だ。

  • ケリー投手
    ケリー投手
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23年WBC決勝戦で先発

   ケリーは10年の大リーグドラフト8巡目でタンパベイ・レイズから指名されプロ入りするもマイナーリーグでのプレーが続き、大リーグに昇格することができなかった。14年オフに韓国リーグのSKワイバーンズ(現SSGランダース)に移籍し4年間プレーした。

   韓国リーグでは先発として起用され4年通算48勝32敗、防御率3.86を記録。18年オフにSKワイバーンズを退団してダイヤモンドバックスに移籍した。当時の米メディアの報道によると、2年総額550万ドル(約6億2500万円)のメジャー契約を結んだという。

   19年4月に大リーグデビューを果たし、このシーズンは32試合に登板して13勝、防御率4.42を記録。昨季は33試合に登板して13勝を挙げ、防御率3.37を記録している。今季はここまで6勝をマークし、ロサンゼルス・ドジャースのエース、クレイトン・カーショウ投手(35)らと並んでリーグトップを並走している。

   韓国リーグから巣立ったケリーの活躍を地元メディアが連日のように伝えており、リーグトップに並んだ6勝目を複数のメディアが特集記事を組んで報じた。

   地元メディア「ニュース1」(WEB版)は、「大リーグの経験がなかったケリーが、韓国での成功キャリアを踏まえて大リーグで成功を収めている」と伝えた。

   そして大リーグ移籍初年度から先発として活躍し、23年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では米国代表チームに選出されるなど「逆輸出成功神話」を作ったと指摘。ケリーは日本との決勝戦で先発のマウンドに上がり、1回3分の1を投げ3安打2失点で負け投手となった。

   地元通信社「聯合ニュース」(WEB版)は、今季のケリーは制球力があり変化球を投げる技術が顕著に良くなったとし、「KBOリーグでプレーして大リーグに進出した外国人投手の中で最も優れた成績を収めている」と称賛した。

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