プロ野球南海、阪神などでプレーした野球解説者の江本孟紀氏(75)が2023年5月28日にユーチューブを更新し、巨人の中継ぎ陣に苦言を呈した。巨人は26日からの阪神戦で3連敗を喫した。いずれも中継ぎ陣が7回に失点し接戦を落とした。
岡田監督と原監督の「采配が裏表に分かれてしまった」
初戦は1点リードの7回に2番手・鈴木康平投手(29)が2点を失い1-2の黒星。第2戦は0-0で迎えた7回に先発フォスター・グリフィン投手(27)がつかまり、2番手・大江竜聖投手(24)がタイムリーを許すなどしてこの回3点を失い2-3で落とした。
第3戦は1-1の同点の7回に田中千晴投手(22)、高梨雄平投手(30)、三上朋也投手(34)と細かく繋ぐも3点を失い逆転された。試合はそのまま1-4で敗れ、チームは3連敗を喫した。
江本氏は「1、2戦目は非常に似たような戦い方でした。7回の岡田(彰布)監督、原(辰徳)監督の采配が裏表に分かれてしまった。岡田監督は上手くいったし、原監督は色々と手を打ったがうまくいかなかった。いずれにせよ7回の攻防の中で変わっていった。今日(28日)も同じような展開になりました」と振り返った。
3戦目に関しては「3連戦の流れからして(阪神が)勝つべくして勝った」とし、「才木(浩人)も7回まで行きました。行けるところまで行くぞというピッチングだった。巨人の場合は逆にまた好投のピッチャーを代えてリリーフを1点差、同点といった場面で注ぎ込んだ」と説明した。
「せっかく良い先発が抑えても...」
そして「分業制とかリリーフを使うとかいう時にはそれなりに自信を持って起用する選手を用意しておかなければいけない。ところが巨人の場合は、今日の試合でも田中千晴、その後に高梨が出てきたわけですけども彼らはいずれも防御率が6点だとか5点近い。要するに10試合投げているリリーフのピッチャーがいまだにその防御率だと普通に考えても1点差、同点の試合に使えない」と厳しい口調で指摘した。
29日時点で鈴木は4試合に登板して防御率6.00、大江は16試合に登板して防御率3.38。田中は12試合で防御率6.39、高梨は19試合で防御率5.28を記録。三上は9試合に登板して防御率2.57の数字を残している。
江本氏は「1点台に抑えていけるピッチャーを作るというのは喫緊の課題だと思う。そうでないとゲームに勝てない。せっかく良い先発が抑えても後半の7、8、9で、『魔の8回』とか言われていますけどもそういうことではなくてレベルの問題です。そこに高いレベルを持ってリリーフをつぎ込む展開にしないと巨人は苦しい思いがまだまだ続くと思います」と持論を展開した。
5月30日からセ・パ交流戦が開幕し、巨人はパ・リーグ首位のロッテとZOZOマリンスタジアムで3連戦を予定している。
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— DAZN Japan (@DAZN_JPN) May 28, 2023
頼れる4番がここにいる
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得点圏打率3割超え
大山悠輔が2点タイムリー2ベース
?プロ野球(2023/5/28)
??阪神×巨人
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