「愛と憎しみの古女房」
競合誌『サンデー毎日』は、5月30日発売号で「『週刊朝日』休刊に捧げる!サヨナラ......101年の同志でライバル」と題し、音楽プロデューサー松尾潔氏による渡部編集長へのインタビュー記事を掲載した。
1922年4月創刊、発行部数7万6375部(媒体資料より)、看板企画は「大学合格者特集」と、週刊朝日と重なる点が多いサンデー毎日。
両誌の編集長らは休刊決定後にユーチューブで対談しており、城倉由光編集長は週刊朝日を「愛と憎しみの古女房」と表現していた。サンデー毎日も「ネット時代になると部数至上主義ではやっていけない」と苦しい台所事情を明かし、「固定読者と推し活の若い人を対象にしてきめ細かく(アプローチしていく)」と「生存戦略」を語っていた。
城倉編集長は編集長後記で「いわば"100年戦争"を続けてきた両誌ですが、ライバルの週朝が休刊となります」と報告し、「読者の日常生活に寄り添って誌面を作ってきたことは共通しています。その意味では同志でありました」と商売敵との別れを惜しんだ。
「101年の遺産を別の形で継承してくことを信じています」と要望し、そのうちの一つで、俳優・松尾貴史さんの名物連載「似顔絵塾」は受け継ぐという。