愛知県岡崎市を拠点に活動する6人組YouTuberグループ・東海オンエアのファンに向けて、市の公式観光サイト「岡崎おでかけナビ」が2023年5月25日、「聖地巡礼」する際のマナーに関して注意喚起した。
かねて掲載していた同様の文書に追記する形で、公園や周辺でのポイ捨て、路上駐車と具体例を挙げつつ、そうした行為を止めるよう呼び掛けている。市に背景を聞いた。
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東海オンエア公式オンラインストアより -
「岡崎おでかけナビ」公式サイトより
「近隣住民の方のご迷惑となります」
東海オンエアはチャンネル登録者689万人超と高い人気を誇る。2016年からは「岡崎観光伝道師」を務め、市の各所に、動画の撮影場所をはじめとするゆかりの地がある。
市観光サイト「岡崎おでかけナビ」は聖地巡礼に訪れるファンに向けて観光案内を行う一方、3月23日には「東海オンエア聖地巡礼にお越しの皆様へのお願い」と題した文書を掲載し、次のように協力を呼びかけていた。
「マンホールやパネル、関連のある店舗様へ訪問される皆様におかれましては、近隣住人の皆様や地域へのご配慮、及び節度のある行動、マナーに十分心掛けながらお過ごしいただきますようお願い申し上げます」
路上駐車や他店舗の敷地に無断駐車しないよう訴え、常識的な時間帯での訪問、撮影時の安全配慮、店舗ルールの厳守を求めている。
この文書に追記する形で5月25日、市内公園の聖地巡礼に関して下記の注意喚起を重ねた。
「公園内や周辺でのゴミのポイ捨て及び路上駐車は近隣住民の方のご迷惑となりますので、お止め下さい。皆様に気持ちよく聖地巡礼を楽しんでいただけるよう、ご協力をお願いいたします」
ファンの訪問「歓迎」も、一部でマナー指摘受ける
呼びかけを行った背景について、岡崎市観光推進課は29日、「岡崎市は、東海オンエアファンの岡崎訪問を歓迎しています。一方で、稀に一部住民から、ファンのマナーについてご連絡をいただくことがあります」とJ-CASTニュースの取材に説明した。
「観光客が増えることでマナー問題が発生するリスクも高まりますので、日頃からの継続的な啓発が大切と考え、岡崎市と東海オンエアが連携して、ファンの皆様にマナー向上を呼び掛けているところです」
市からの発信に関して、3月は春の観光シーズンに合わせたとする。さらに、「新型コロナウイルス5類移行による観光気運の高まりに合わせて、先日5/25に聖地巡礼の中でも人気の高い公園の利用に関する追記を行ったところです」。
一連の事態には、「マナー向上の啓発は今後も継続したいと思っています」と述べる。
東海オンエアのファンに向けて、「東海オンエアのふるさと岡崎は、歴史と自然が豊かな美しい街です。すべての人々が気持ち良く過ごせるよう、ご協力をお願いします」とも伝えた。