「本当に度を超している」公明を激怒させた自民側の一言 自公亀裂で広がる疑心暗鬼、ちらつく「2つの影」

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自民以外との協力は「今のところ、そういう方向性を決めているわけではない」

   東京で自民-公明の協力がリセットされ、次の焦点は公明が「どこと組むか」だ。可能性のひとつとしてささやかれるのが、日本維新の会だ。

   これまで維新は、公明が候補を擁立する大阪、兵庫の計6小選挙区で候補の擁立を見送り「すみ分け」てきたが、4月9日に投開票された大阪府議選、大阪市議選の両方で維新が過半数を獲得。維新は公明との協力関係をリセットし、6選挙区を含めた全国で擁立を進める意向を表明している。公明としては、支持母体の創価学会会員の高齢化などで集票力が落ちる中でのさらなる打撃で、新たに首都圏での地盤を求めていた。公明が維新を支援する代わりに関西の6選挙区での維新候補の擁立を回避する、というシナリオだ。

   もうひとつが東京都の小池百合子知事との関係だ。17年の都議選では、小池氏が立ち上げた地域政党「都民ファーストの会」と都議会公明党が選挙協力したという経緯がある上、今回問題になっている28区がある練馬区は、小池氏の地盤でもある。

   石井氏は5月26日の記者会見で自民以外の党と協力する可能性について問われ、

「今のところ、そういう方向性を決めているわけではない」

と述べるにとどめた。

   両党幹事長は、 30日に改めて会談することになっている。ただ、石井氏は25日の会談の席で、公明党の方針は変わらない事を再三にわたって伝えたという。それでも会談を行う意義について26日の会見で問われた石井氏は

「それでもお話をしたいということでありますので、そこまでお断りすることもないかなと思って」

と会談に応じることを決めたという。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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