銘菓「鳩サブレー」などで知られる老舗の和菓子屋・豊島屋(神奈川県鎌倉市)の新業態がツイッターで話題になった。店内で手焼きしたワッフルを、その場で食べられる専門店だ。
オープン案内で「新しい試み」だと称する同社は、昭和初期から作っている同社商品『わっふる』を新しいテイストで出したとする。2023年5月20日の取材に、同社は「焼きたてを色々な味で温かいうちにお召し上がりいただける」という点が新しさだと答えた。
「今までのわっふるは持ち帰り用として作っていました」
豊島屋は22年9月30日、手焼きワッフル専門店「豊島屋 瀬戸小路」を新たにオープンした。あんずジャム(250円)やカスタードクリーム(280円)、チョコクリーム(280円)などの手焼きの「わっふる」を用意した。また、生クリームや甘納豆などのトッピングも追加できる。
話題のきっかけとなったのは、23年5月17日のツイッター投稿。カスタードクリームの『わっふる』を写真付きで紹介した。生地にはカスタードクリームがたっぷりと入っている。
この投稿は6600件以上のリツイートや1万件以上のいいねを集めるなど話題になった。
同社は新しくオープンした手焼きワッフル専門店を「新しい試み」だと称する。どのような点で新しいのだろうか。
同社広報は20日、J-CASTニュースの取材に「今までのわっふるは持ち帰り用として作っていました(今でも製造販売はしてます)」とメールで回答。新店舗では焼きたてを色々な味で温かい状態で食べられる点がウリだという。
持ち帰り用の「わっふる」は「豊島屋 本店」でしか購入できなかったが、新店舗でも購入することができるようになった。焼きたての「わっふる」は、新店舗のみでしか購入できない。
「オープン時に比べて圧倒的に利用者は増えました」
広報は、瀬戸小路の購入者について「若い世代を狙ったわけではないけれども、若い世代の方が利用されていると感じます」と話す。同店の2階にあるイートインスペースで、いわゆる「インスタ映え」するような写真を撮る人などがいるとした。
瀬戸小路の売り上げについては「コロナ禍の影響もあり、オープン時に比べてかなり利用者は増えました」と説明する広報。鎌倉を訪問する外国人も増え、街には賑わいが戻りつつあるとしている。
今後、手焼きワッフル専門店を増やす予定はあるのか。同社は「今のところ予定はありません」と明かしている。