プロ野球横浜ベイスターズ、日本ハムでプレーした野球解説者の高木豊氏(64)が2023年5月23日にユーチューブを更新し、リーグ最下位に沈む中日に言及した。開幕から低迷が続く中日は5月に入っても調子が上がらず13日から7連敗。23日の広島戦で連敗をストップしたものの23日時点で「13」の借金を抱えている。
「イージーミスが多すぎる」
今季はここまでチーム防御率(2.94)はリーグ2位につけるもチーム打率(.239)はリーグ5位。108得点はリーグワーストで得点力不足を露呈している。32失策もリーグワーストで攻守にわたり精彩を欠いている。
リーグ唯一の勝率3割台で5位ヤクルトに3.5ゲーム差をつけられての最下位。高木氏は「選手とコーチが寝食共にするくらいじゃないとチームは救えない」と厳しい論調で指摘し、「それぐらい面倒を見てあげるとか、そのぐらい気持ちに入っていくというか生活に入っていく」と語った。
そしてリーグワーストの失策に言及。「エラーが多すぎる。イージーミスが多すぎる」とし、「これは練習をするしかない。1つ(エラーを)やりだしてみんながポロポロやりだしたら『別にみんなやってるから怖くない』になってしまう」と解説し、自身のコーチ時代の経験をもとに持論を展開した。
高木氏は現役引退後の01年に横浜のコーチに就任。04年アテネ五輪では日本代表の内野守備・走塁コーチを務め、12年にはDeNAでコーチを務めた。
「若手を使っている立浪監督にも責任がある」
「コーチもやったことがあるけども、選手のミスはコーチのミス」と指摘し、「エラーをするのはいわばあのチームだとコーチの責任だよ。あれだけ若い選手を抱えて何を教えているんだと言われてもおかしくない。真剣にやっていると思うが、『やり方はそれでいいんですか』という感じだよ。『もっとやり方違うことはありませんか』と」と語った。
さらにチームリーダー不在でリーグ最下位に沈んでいる現状については「みんな一生懸命やってるんだろうけどもこれはチーム全員の責任だから。若手を使っている立浪監督にも責任がある。招集されているコーチたちにも大きな責任がある。1人でも2人でも将来中日を背負っていけるような選手を中心の選手を育てていかないと」と苦言を呈した。
また、立浪和義監督(53)と同じく22年に日本ハムの監督に就任した新庄剛志監督(51)を引き合いに出して両チームの現状に言及。日本ハムは中日と同じく昨季リーグ最下位に終わったが今季は23日時点でリーグ4位につけている。
高木氏は「日本ハムはスカウトがうまいよ。優秀な若手、原石がいっぱいいる。それを新庄監督が荒手に使って磨いた。徐々に輝きだしてきたぞみたいな。中日は原石はたまにいるけど日本ハムほど多くはない。原石を集めてこないとまずは。そこからいかないと」と語った。