復調の村上宗隆「WBC燃え尽き症候群」払拭か 元侍ジャパン戦略コーチが指摘する「完全復活の可能性」

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「6月にかけて爆発する可能性は十分にある」

   今季の村上のバッティングは、昨季と比べて技術的に大きな変化は見られないという。一方でバッティング後の表情の相違を指摘した。

「昨シーズンの良い時に比べると、球を捉えた時と凡打した時の表情が明らかに違う。しっくりきていないというか、良いと感じている打席が少ないと思います。その裏返しに凡打した時、捉えきれなかった悔しさがあまり表情に出てこない。集中力がないからこそ悔しさも出てこない。しっかり集中して凡打した場合は悔しさが自ずと出るもの。凡打した時に悔しさが出ないということは結局、投手と対峙する前の気持ちがそれほど高まっていない証かなと思います」

   橋上氏は、5月に入りWBCの精神的疲労は徐々に回復してきたとし、5月30日に開幕するセ・パ交流戦が完全復活に向けての契機になる可能性を示唆した。

「良くも悪くも交流戦はリセットできる。今の村上選手にしてみれば対戦の多いセ・リーグのピッチャーとよりは、質の高いあまり対戦のないピッチャーと対戦したほうがさらに集中力を高めることになる。3冠王を取るような選手が開幕から1ヵ月以上不調で徐々に数字が上がってきている。これから6月にかけて爆発する可能性は十分にあるでしょう。時間が経ってきて少しずつWBCの燃え尽き症候群みたいなものが薄れかかってきて本来のメンタル、シーズン中のメンタルになりつつあると思います」

   チームは21日時点でリーグ5位に低迷しており、主砲の復活が上位浮上のカギを握る。

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