「銅、どう?」――こんな問いを投げかける、河童のキャラクターの描かれた広告が、SNSで「洒落てる」「知的だな」などと話題になった。広告はシンプルで、河童と台詞の他は企業名など最小限の情報しか記されていない。SNSで注目を集めたのは、キャラクターの名前の由来だった。
「Cu!気づかなくてごめん」
広告を掲出したのは、非鉄金属大手のJX金属(東京都港区)だ。広告に描かれた河童は赤褐色。頭のお皿だけ緑色だ。白背景の広告で顔だけをのぞかせている。
化学系インフルエンサーの元素学たんさんが2023年5月18日、ツイッターで2回にわたって言及したことで大きな注目を集めた。元素学たんさんは、駅で撮影した広告に対し「どうって言われても...」とコメントした後、自らのツイートを引用したうえでこう述べた。
「みんな『銅、どう?』の破壊力に気を取られてこいつがカッパ(Copper)であることに気付かないのであった」
広告に描かれていたのは、JX金属のPR大使を務める「カッパー君」。名前は銅を表す英単語「copper(カッパー)」に由来する。
カッパー君の名前の由来に言及した元素学たんさんのツイートは22日17時までに1万4000件を超えるリツイート、3万7000件を超える「いいね」が寄せられるなど大きな反響があった。由来を理解したツイッターユーザーの間では面白がる声が広がった。
「これはマジでセンスの塊」
「化学苦手だったけどこれには笑う」
「Cu!気づかなくてごめん」