シネマコンプレックス大手のTOHOシネマズなどが、2023年6月から映画の一般料金を2000円に引き上げると発表した。物価高騰の波が消費者を直撃する中、人々は今回の「映画料金2000円化」をどのように思っているのか。
TOHOシネマズ、東映が値上げ発表
TOHOシネマズは23年5月1日、映画の鑑賞料金を6月1日から改定すると発表した。一般料金が1900円から2000円に引き上げられるのをはじめ、シニア料金やレイトショー料金なども100円の値上げとなる。
同社は「キャッシュレス決済の推進やモバイルチケットの導入等による運営の効率化を図るとともに、映画をより多くのお客様にお届けし、お楽しみいただくため、新規出店や鑑賞環境の改善に努めて参りました」としつつ、「しかしながら、エネルギー価格の高騰や円安による仕入れコストの上昇、アルバイト人件費を中心とした運営コスト増や各種設備投資における負担増等により、企業努力だけではこれらの吸収は極めて困難であると判断し、鑑賞料金の改定を行うことといたしました」と昨今のコスト増を受け値上げを行ったとした。
東映(東京都中央区)と東映系のシネコン「ティ・ジョイ」も5月12日、映画の一般料金を6月16日から2000円に引き上げるとした。いずれもTOHOシネマズと同様、エネルギー価格高騰や人件費の増加などを値上げ理由としている。