NHK連続テレビ小説「らんまん」に出演する俳優の浜辺美波さん(22)演じる西村寿恵子の「オタクぶり」が視聴者の注目を集めている。
「浜辺美波ちゃんは腐女子なん?」
ドラマではたびたび寿恵子が「読本(よみほん)」を読みふける様子が描写されている。2023年5月12日には自室で曲亭(滝沢)馬琴の小説「里見八犬伝」の読本を読みつつ、登場人物に対して「尊い!」と感想を漏らしたほか、18日には起床後に、やはり、「里見八犬伝」の読本を熟読。「私、草むらになりたい! 草むらになって2人を見てたい!」と、登場人物の近くに生える草になることを願うという妄想を膨らませつつ、12日と同様に「オタク的」なセリフをつぶやくシーンが放送された。これらのシーンに対しては、
「明治時代が舞台なのに浜辺美波が完全にオタク女子設定で最高 里見八犬伝読みながら『尊い』って悶えてた」
「清らかで可愛らしいのに推しの近くに生えてる草になりたいオタクなの推せる...」
「浜辺美波ちゃんは腐女子なん? 楽しい設定放り込みすぎ」
といった、オタクを演じる浜辺さんを絶賛する声がツイッターに続々と上がった。男性同士の恋愛(BL)を扱ったアニメや漫画を好む「腐女子」とイメージが重なるとの指摘もあった。
「腐女子には、美しくて、インドア風に見えるというイメージがあります」
その浜辺さんだが、2021年にもドラマでの「オタクぶり」を絶賛されていた。同年1月期に放送された「ウチの娘は、彼氏ができない!!」(日本テレビ系)で浜辺さんが演じていたのは、漫画などのサブカルチャーにのめり込む20歳の女性・水無瀬空で、母親の碧(菅野美穂さん)をやきもきさせるという役どころだった。当時のツイートを振り返ると、「ウチの娘は彼氏が出来ない面白いな 腐女子の浜辺美波いい」といった、今回に類似する声が上がっていた。
双方の作品には、オタクの女性を演じている浜辺さんが視聴者を魅了しているという共通性が見て取れる。J-CASTニュースは放送コラムニストの高堀冬彦氏に、浜辺さんにはなぜオタクの女性の役がハマるかについて分析を依頼。高堀氏は、「世間が腐女子に抱いているイメージが、浜辺美波さんに合っている」からとした上で、
「腐女子には、美しくて、インドア風に見えるというイメージがあります。本ばかり読み、日に当たっていないと考えがちです。メガネも似合いそうです。実際の腐女子はそんな人とは限らないはずですが、配役時で大切にされるのはイメージです。実際にはどうなのかは関係なく、イメージに合う人がその役をやります」
と説明。加え、「浜辺さんはそのイメージにハマっているということになります」と分析した。
「キミスイ」に出演したことも影響している!?
さらに、高堀氏は浜辺さんについて、「か弱いイメージを抱かれがちです。これも腐女子が似合う理由でしょう」と明かす。高堀氏は2017年に公開された映画「君の膵臓を食べたい」(キミスイ)で主演していた事実を指摘しつつ、「膵臓病で亡くなる女子高生を演じ、高い評価を得ました」と振り返る。浜辺さんはキミスイで、日本アカデミー賞新人俳優賞など複数の映画新人賞に選ばれている。そこから、
「美人薄命という四字熟語があります。本当はそんなことありませんが、昔から美人は短命と言われがちです。浜辺さんはこの言葉が似合い、潜在意識下で観る側もこの言葉を意識していると思います。今後も文化系の女性、か弱い役、悲劇のヒロイン役が多く依頼されると思います」
と同作によって、浜辺さんに抱く「像」が形作られた可能性に触れた。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)
万太郎は差し入れを買うため、白梅堂へ。
— 連続テレビ小説「らんまん」 (@asadora_nhk) May 18, 2023
そして寿恵子にある質問を…。
「寿恵子さんの好きな植物ゆうがは何かありますろうか?」#朝ドラらんまん#神木隆之介 #浜辺美波 pic.twitter.com/1Bap6a0MtZ