徐々に心が離れていった男性
最初の数か月は団体の仕事を手伝っていた男性。(1)補助金を使った事業が何の改善もせず続いている(2)過去の協力隊員に事業の失敗を押し付けて地域から追い出している――という背景を知り、徐々に心が離れていったという。
活動日程の連絡が来なくなった日を境に、男性もその仕事から離れた。その後、数か月ほど経過した8月、会議室に呼ばれた男性は、団体の代表を含んだ4人から次のように言われたという。
「我々の活動に協力しないなら協力隊を辞めてもらう。協力するか辞めるか選べ」 「君のような人がいると次の協力隊が我々の言うことを聞かなくなる」 「君の存在はこの地域の何のためにもなっていない」
幾つかの仕事を地域活動として認めてもらえないかとするも、「我々が地域の代表だから団体の活動以外は地域活動と認めない」と拒否された。男性は「今までの協力隊の人たちの心を病ませ追い出しなんのためにもなっていない事業を私は手伝えない」と思わず反論してしまったと振り返っている。
「その方々がきっかけかは定かではありませんが、そこから私に対する嫌がらせのようなことの頻度が増え、不眠になり体調を崩し、完治していた喘息が再発し、呼吸困難で救急搬送されてしまいました」
医師からはストレス性のものだと説明された。男性は、落ち着いて子育てができない、妻も産後間も無く余裕がないという理由から、他の地域に引っ越すことを決意したという。
新たな移住先に向けて引っ越しの準備を進める中、男性ら家族が住む集合住宅で火災が発生し、消火活動によって家具などが水没してしまったという。こうした経緯を説明した男性は、動画の最後で「ここでの失敗をいつか良かったこととして思い出せるように、新たな場所で精いっぱい頑張ります」と述べている。
男性は22年12月下旬、嫌がらせの内容をJ-CASTニュースの取材に明かした。団体のメンバーから教わった方法に沿って野焼きを行うと、自分だけ通報されたと話す。また、近所の敷地に農具が捨てられており、男性が捨てたのではないかと注意されたという。
動画で言及された団体の代表は、どのように考えているのか。