東京・新宿の複合高層ビル「東急歌舞伎町タワー」で物議を醸したジェンダーレストイレについて、施設側は、一部を女性用トイレに振り分けていたが、元々の女性用と合わせてトイレに暫定的な仕切りを設置したことが分かった。
トイレを巡っては、使いづらいとの声が相次いでおり、施設側は、そのことに配慮したと取材に説明している。そのうえで、「更にお客様に安心してご利用頂けるトイレを目指し、今後改修工事を実施する予定」であることを明らかにした。
仕切りには、「仮設のパーテーション」と表示
歌舞伎町タワーは、2023年4月14日にオープンし、2階には、性別に関係なく利用できるジェンダーレストイレの個室が5基設置された。
同じ空間には、ジェンダーレストイレに向かって右側に女性用トイレが5基、左側に男性用トイレが2基あり、手洗い場も共用とされた。さらに、多目的トイレが1基あるほか、男性用の小便器は別の空間に配置されていた。
しかし、ネット上では、数種類のトイレが同じ空間にあって使いづらいとの声が相次いだほか、性犯罪などの危険を指摘する声も出ていた。特に、女性からは、トイレは別の空間にしてほしいとの声が強かった。
これに対し、案内のために警備員が配置されたとネット上で報告され、施設もそれを認めた。そして、施設では5月初めごろ、ジェンダーレストイレの3基を女性用に振り分ける措置を取ったことが新たに分かった。また、フロアガイドに書かれたジェンダーレストイレが単純な「トイレ」に表記変更されているとの情報もあった。
その後、5月16日になって、ジェンダーレストイレの前付近に仕切りが設けられ、右側の女性用を分けていたとして、ツイッター上に写真が投稿された。それを見ると、仕切りには、「仮設のパーテーション」と表示されていた。
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