プロ野球DeNAのトレバー・バウアー投手(32)が2023年5月16日に横浜スタジアムで行われた広島戦に先発し、2回8安打7失点KOで2敗目を喫した。
初回1死から野間峻祥外野手(30)、秋山翔吾外野手(35)、ライアン・マクブルーム内野手(31)に連続2塁打を浴び2失点。ピンチは続き、1死2塁の場面で西川龍馬外野手(28)に2ランを許しこの回計4点を失った。
「カーブというよりもスラーブのような形になっていた」
2回に入っても調子は戻らず1死3塁から菊池涼介内野手(33)のセカンドゴロの間にランナーが生還し5点目を献上した。その後、秋山、マクブルームに連続タイムリーを許して2点を失い2回までに7失点。その裏の攻撃で打席が回ってきたところに代打が送られた。
前回の5月9日の巨人戦に続く7失点で2連敗。3試合の先発登板で、17日現在の防御率は8.40だ。大リーグの年間最優秀投手に贈られるサイ・ヤング賞を20年に受賞した右腕は日本で再び輝きを取り戻せるのか。J-CASTニュースは巨人、楽天、西武、ヤクルトでコーチを歴任した橋上秀樹氏(57)に分析してもらった。
橋上氏は16日の広島戦で打ち込まれた原因としてコントロールとナックルカーブを挙げた。
「ベルト付近にボールが集まっていたことと、彼の特徴のうちのひとつであるナックルカーブの独特の落差が出ていなかったことが挙げられます。日本デビュー戦となった5月3日の広島戦と比べると横曲がりの成分が多くなり、カーブというよりもスラーブのような形になっていた。軌道が横になりつつあり、バッターが対応しやすくなっていました。1戦目の落差があればかなりの確率で左バッターから空振りを取れたはずです」
「バッテリー間の意思疎通が少しずつできている」
そして「ナックルカーブで縦変化が使えなくなっているので左バッターからしたら邪魔になる球がなくなった状態です。真っすぐを待っていてもあのナックルカーブであればある程度対応できるという風になってしまうと抑えるのは厳しい。1戦目のようなナックルカーブであれば、ナックルカーブが頭から離れないため真っすぐの対応力が落ちる。ところがあのナックルカーブがバットに当たるとなると、真っすぐに対するケアをよりできるので真っすぐの打ち損じが減る」と解説した。
1軍戦デビューとなった5月3日の広島戦では、2回にマット・デビッドソン内野手(32)にソロ本塁打を許し先制されるも3回以降は無失点に抑えた。7回を投げ7安打1失点。要所で三振を奪う9奪三振の快投でデビュー戦を白星で飾った。
橋上氏はデビュー戦の投球を踏まえ今後、きっかけさえつかめば本来の投球を取り戻すことが可能であるとの見解を示した。
「なぜ打たれるのかという原因がコントロールとナックルカーブの2つなので次回の登板までに調整すればなんとかなるレベル。なぜ高めに行くのか、なぜナックルカーブが横に曲がってしまうのかという原因さえ究明できれば十分に戦力として先発ローテーションで回れるでしょう。球自体は走ってきていますし、コンディション的には悪くないはず。微調整の範囲だと思います」
さらに「前回に比べてキャッチャーのサインに首を振る回数が減ってきているのでストレスも少しずつ減ってきていると思います」とし、「自分の投げたい球がキャッチャーの方からしっかりサインが出ているのでしょう。バッテリー間の意思疎通が少しずつできているように感じます。ブランクの影響などを差し引けば、少しずつ本格化していくと思いますし、個人的にはサイ・ヤング賞投手の投球に期待しています」と語った。
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— DAZN Japan (@DAZN_JPN) May 16, 2023
確信のバット"置き"
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なにをやってもカッコいい
西川龍馬が第5号2ラン
?プロ野球(2023/5/16)
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