焼き菓子専門店「ステラおばさんのクッキー」は2023年6月19日から、毎月開催の「クッキー詰め放題」イベントを再開する。公式サイトで5月15日に発表された。
イベントは、材料の供給が不安定になった影響で数か月間休止していた。ツイッターでは喜ぶ反応が上がっている一方、再開に伴う値上げに注目する声も。運営会社に背景を聞いた。
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写真提供：アントステラ -
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写真提供：アントステラ
「コストアップを吸収するべく努力を行って参りましたが...」
同イベントは毎月19日に開催される。店の量り売りケースに陳列された15種類前後のクッキーを、ジッパー付きの袋が閉まるまで好きなだけ、トングを使って詰めることができるというものだ。
23年１月から定例開催となるも、鳥インフルエンザ流行により卵の供給が不安定になった影響で3月で休止になった。6月から再開し、今後の実施店などの詳細はサイト上で案内されるという。
再開するとの情報はツイッターでも拡散され、「嬉しすぎる」「待ってました...！！！クッキーパーティ開催できる...！！！！！！！」などと喜ばれている。
一方、再開に伴って参加費が値上げしたと驚く声も出ている。これまでは税込み1700円で約3500円以上のクッキーが詰められるとされていたが、参加費が1900円に上昇した。
値上げの背景について、運営元・アントステラ（東京都港区）の広報は5月17日、「近年、原材料、包装資材、物流コストなどあらゆるものが上昇し今後もこの状況は中長期的に続くと予測しております」とJ-CASTニュースの取材に述べ、
「コストアップを吸収するべく努力を行って参りましたが、自社企業の努力だけでは、カバーすることが困難となりましたため、やむを得ず価格改訂いたしました」
と経緯を明かした。再開前後の仕様について、価格以外の変更点はないという。
材料の供給状況によって「再度休止する場合」も
イベントをめぐってツイッターでは、かつてはジッパーの無いビニール袋に詰め放題だった、と振り返る声も散見される。
広報によると、もともと詰め放題はビニール袋で実施していたが、コロナ禍を機に休止したと説明する。
しかし22年10月の「お客様感謝デー」で、購入後の利便性向上を目的に量り売りで導入済みだったジッパー付きの袋を採用して詰め放題を特別開催。「お客様から大変大きな反響をいただいた」ため、定例開催に至ったという流れがある。
再開を発表した文書では、今後の実施について下記のようにも伝えている。
「詰め放題イベントは大量のクッキーを準備する必要があるため、お客様に楽しんでいただくための量が確保できない場合は、再度休止する場合がございますこと、ご理解の程宜しくお願い致します」
これは、主に鳥インフルエンザの影響で卵の安定供給が難しくなったケースを想定したものだと広報は答えた。
再開を喜ぶ声には、「大変うれしく思います。是非、詰め放題にチャレンジしていただきたいと思います」。ツイッターではイベント情報やクッキーの美味しい食べ方なども発信しているとした。