直球が140キロ台前半...130キロ台も WBCの疲労?巨人・戸郷翔征に心配の声「本来の姿でない」

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   巨人が2023年5月16日のヤクルト戦(静岡)で、両軍合わせて28安打17得点の乱打戦を制した。丸佳浩が4安打、吉川尚輝、大城卓三、秋広優人が猛打賞、岡本和真が6号ソロを含むマルチ安打2打点と打線が活発なのは明るい材料だが、気になるのは先発のエース・戸郷翔征だ。

   3回までに4点のリードをもらったが、5回に代打の川端慎吾に右翼席へ1号同点3ランを被弾すると、再び勝ち越した6回も2死二塁のピンチで降板。救援した鍵谷陽平がオスナに同点適時打を浴びたため、戸郷がリーグトップタイの5勝目を逃した。

  • WBCに出場した戸郷翔征(写真:CTK Photo/アフロ)
    WBCに出場した戸郷翔征(写真:CTK Photo/アフロ)
  • WBCに出場した戸郷翔征(写真:CTK Photo/アフロ)

「直球が走らないのでフォークやスライダーに対応されてしまう」

   最近の登板では不安定な投球が目立つ。4月26日の阪神戦(甲子園)、5月2日のヤクルト戦(東京ドーム)で共に4失点。5月9日のDeNA戦(新潟)は143球の熱投で1失点に抑えて今季初の完投勝利を飾ったが、今回の登板では6回を投げ切れず5失点と悔しいマウンドになった。

   スポーツ紙記者は、気になる点を指摘する。

「直球の球速が良い時に比べて10キロ近く落ちている。5月に入ってからの登板では140キロ前半、130キロ台まで球速が落ちる時もある。直球が走らないのでフォークやスライダーに対応されてしまう。WBCの疲労なのか、フォームのメカニズムの問題なのか原因は分かりませんが、本来の戸郷の姿ではない。故障でなければ良いのですが。心配ですね」

   巨人のチーム防御率4.31はリーグワースト。菅野智之が右肘の張りで開幕からファーム調整が続き、開幕投手を務めたタイラー・ビーディも5試合登板で0勝4敗、防御率5.47とふるわず、5月1日に登録抹消された。苦しい台所事情で戸郷に掛かる負担は大きくなるが、エースとして白星を積み重ねてもらわなければ困る。直球の球速、キレを取り戻すのがポイントになりそうだ。(中町顕吾)

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