子ダヌキは「見つけても触らず、そのままに」一体なぜ? 神奈川県立センターが注意喚起する「誤認保護」

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「人間に育てられたタヌキが野生で生きていく厳しさ」

   子ダヌキの誤認保護に関しては、今後もホームページやツイッターなどを通じて、注意喚起や県民理解を進めたいと意気込む。下記のように対応を呼びかける。

「子ダヌキはまだ餌の取り方や危険からの身の守り方などを学んでいません。人間は、保護したタヌキに餌をやり、体を大きくすることはできても、タヌキが野生で生きていくために必要な術を教えることまではできません。

当センターでは、野生に返すことを前提に保護し飼養していますが、人間に育てられたタヌキが野生で生きていく厳しさは想像に難くありません。やはり、親から離さずに見守るのが最初の選択と考えます」

   例年、子育て時期にあたる4~5月ごろに保護事案が増えるものの、「短期期間で複数の子ダヌキが持ち込まれることは珍しい」と今回はツイートに至った。県民の発見が偶然相次いだと捉えている。

   課長によるとタヌキは県全域に生息しており、街中でも、大規模公園など緑のまとまった場所にいる可能性がある。しかし、一般に子ダヌキは実物と写真を比べても子犬や子猫と見分けがつかない場合が多いという。

   判別に困った際は、電話相談やメールでの写真送付によってアドバイスが可能だとした。神奈川県においては横浜市立野毛山動物園、横浜市立金沢動物園、横浜市立よこはま動物園ズーラシア、川崎市立夢見ヶ崎動物公園もタヌキの保護に取り組んでおり、相談先に挙げられる。

「子タヌキを発見しても、まずはそっと見守ってください。そのうえで、何かご相談事があれば、当センターや横浜市・川崎市の動物園に電話やメールでご連絡ください」
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