防御率は0.59と0.28...大竹&村上覚醒で「投手力はリーグ断トツ」 岡田阪神に首位独走の可能性

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   阪神がDeNAに本拠地・甲子園で同一カード3連勝を飾って首位を奪取。2023年5月に入って7勝3敗と好調だ。

   その戦い方は、岡田彰布監督が開幕前に思い描いたプランと違ったかもしれない。エースの青柳晃洋、西勇輝が3、4月は共に1勝のみ。貯金を稼がなければ困る投手たちが稼働しなかったが、この窮地を救ったのが、現役ドラフトで昨オフにソフトバンクから移籍した大竹耕太郎と大卒3年目の村上頌樹だった。

  • 岡田彰布監督(写真:Yonhap/アフロ)
    岡田彰布監督(写真:Yonhap/アフロ)
  • 岡田彰布監督(写真:Yonhap/アフロ)

「村上、大竹は一時の勢いではなく勝つべくして勝っている」

   大竹は抜群の制球力と緩急を駆使した芸術的な投球を披露し、5試合登板で5勝0敗、防御率0.59。村上も開幕当初は先発ローテーションに入っていなかったが、今季初登板となった4月12日の巨人戦(東京ドーム)で7回まで走者を1人も出さない完全投球で強烈にアピールする。続く4月22の中日戦(バンテリンドーム)で、散発2安打に抑えてプロ、初完封勝利。無四球10奪三振と完ぺきな投球だった。5月9日のヤクルト戦(甲子園)で、セリーグ最多タイ記録の開幕から31イニング連続無失点を達成。5試合登板で2勝1敗1ホールド、防御率0.28と圧巻の投球を続けている。

   スポーツ紙デスクは、「村上、大竹は一時の勢いではなく勝つべくして勝っている。青柳、西勇も状態を上げてくるでしょう。守護神の湯浅京己は戦列を離れていますが、救援陣を含めて投手力は阪神がセリーグで断トツ。得点力不足が課題だった打線も佐藤輝明が本塁打量産体制に入ってきたし、このまま首位を独走する可能性がある」と分析する。

   ピリッとしない投球が続いていた青柳も12日のDeNA戦(甲子園)で2勝目をマーク。8回途中まで3失点の粘投で、打撃でも1点差を追いかける2回2死一、二塁で三塁線を破る逆転の2点適時二塁打を放って勝利に貢献した。

   16年ぶりのリーグ優勝へ、強力投手陣でこのまま突っ走るか。(中町顕吾)

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