「燃やせるごみ」を「分別頑張ったんやけど、燃やすしかないごみ」に変えます――。徳島市の名称変更がSNSで反響を呼んでいる。
異色の試みの狙いとは。担当者は「『なんでこんなことしたのか』『税金も使って職員が考えてこの程度か』と思わせたかった」と取材に話す。
「これは現実のニュースです」
徳島市は2023年5月15日、ごみ削減と資源の再利用化を目的に、燃やせるごみを「分別頑張ったんやけど―」に変更すると発表した。
ツイッターで広報すると、17日までに1万7000リツイート(拡散)、総表示回数は1000万以上を記録している。直近の投稿は、リツイートは多くて10ほどなので異様な注目を浴びている。
にわかには信じられず「これ、ほんまですか?」「エイプリルフールは終わりましたよ」といった反応が続出し、嘘の出来事を伝えるニュースサイト「虚構新聞」も「本紙報道とのご指摘をいただいておりますが、これは現実のニュースです。ご了承ください」と書き込んだ。
「地元がなんかおもろいことしてる」「目的を知って納得しました」と好意的な意見も少なくなく、「行政もたまにはこのくらいユーモアあっていい気がした」と、"お堅い"イメージのある自治体が、くだけたネーミングを採用したことへのギャップも評価された。