ジャニーズ性加害問題、スポーツ紙&ワイドショーが「沈黙」破る 扱いには大きな差、「メディアの責任」踏み込んだ番組も

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事務所に「自ら検証」求める玉川氏、メディアのあり方に言及する武田アナ

   玉川氏は、ジャニーズ事務所の対応を評価したうえで、事案の検証が必要だとした。

「藤島社長がこういうふうにしてコメントして、謝罪をしたということが大きなことだと思うんです、僕は。とても大きなことだと思うし、大きなステップを踏み出したんだなと思います。やっぱり今後なんですよね。今回コメントされたことをきっちり進めていけるかどうかということと、自ら検証して進めていけるか。その際に、やっぱり被害を訴えられている方を第一に考えて進めていけるかということがポイントだし、ジャニーズの未来を、そこが決めるんだろうと思います」

   対照的にメディアのあり方に言及したのが「DayDay.」(日本テレビ)。ニュースの項目としては1番手で9分10秒ほどかけて伝え、司会の武田真一アナが

「私も報道の現場に長くいましたけれども、この間、こうした事といいますのは芸能界の中での出来事で、ニュースとして伝えるべきことなのかどうかということを突き詰めて議論したり考えたりしてきませんでした」

と発言。藤島氏が書面で「自らも積極的に知ろうとしたり、追求しなかったことについて責任があると考えております」と言及したことに触れながら

「同じ責任を、伝える側としても感じています」

と述べた。

   コメンテーターの大門小百合氏は、一連の問題について報じたBBCの記者が日本外国特派員協会でリモート会見した際、日本の「沈黙の壁」に言及したことを紹介。その上で

「日本のメディアがこのことをどうとらえてきたかというのも、ひとつ問題だったのかなと思っていて、芸能界の話だったりゴシップみたいな形でとらえてはいなかったのだろうか、真摯(しんし)に取材の対象として見ていなかったのではないかということもあり、自分も含めて反省している」

と述べた。

   「めざまし8」(フジテレビ)は、番組終盤の9時15分から5分40秒かけて報じ、コメンテーターが発言する場面はなかった。

   在京キー局の持ち株会社は6月に株主総会を控えており、さらにステークホルダーへの説明責任が求められる局面だ。

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