2014年に新用法について言及
飯間氏自身も2014年に「軽率に」の新用法についてツイッターで言及していた。この時と現在とで意味や用いられるシーンに変化はあったのか。
「新用法に気づいたのは、確かにこの頃でした。『最大公約数的な意味は「気軽に」で、そこに「気軽でスミマセン」的な照れがあるとみました』とツイートしています。これは、先ほど説明したことと基本的に同じです。『気軽でスミマセン』という弁明というか、照れも感じられます。意味用法はこの10年間で大して変わっていないでしょう。この意味について、辞書でもっと詳しく説明してもいいと、現在では思います」
日本経済新聞の校閲グループは「気軽に」の近年の用法について、どのような人がどんな文脈で用いることを想定してツイートしたのか。広報室は取材に対し、次のように回答した。
「例文の使い方をする人について特定層は想定していません。『軽率に』の意味をめぐる様々な声は、貴重なご意見として承ります」
「もっと軽率に参加したい」
— 日経 校閲 (@nikkei_kotoba) April 26, 2023
軽率は主に「軽はずみ」ということを表しますが、近年は例文のように「気軽」といった意味で使うこともあります。この使い方を、みなさんはご存じでしたか。#ことばリサーチ