プロ野球巨人の坂本勇人内野手(34)の打撃が上向き始めた。2023年5月11日に横浜スタジアムで行われたDeNA戦に「3番・ショート」で先発出場し、3打数2安打で打率を.253とした。3回と5回に二塁打を放ち通算423二塁打を記録。王貞治氏の持つ球団記録を塗り替えた。
「下半身が弱くなっていると感じました」
開幕から打撃が低迷し5試合目でスタメン落ち。その後も調子が上がらず22打席連続無安打と苦しんだ。5月に入り打率が2割台に上がり復調の兆しが見えてきた。チームがリーグ5位に低迷するなか、坂本の完全復活はなるのか。J-CASTニュース編集部は巨人で戦略コーチを務めた橋上秀樹氏(57)に分析してもらった。
橋上氏は今季開幕当初の坂本にかつてのような下半身の粘りが見られなかったと指摘した。
「坂本選手は手足が比較的長く、見た目はそれほど筋肉質には見えませんが、柔らかくて質の良い筋肉が攻守にわたって支えになってきました。今季は球際の粘りを見ると下半身が弱くなっていると感じました。しなやかに伸び縮みしていたゴムチューブの伸び幅が少なくなり張りが出なくなったりする感じです」と説明した。
そして「坂本選手の打ち方は元々しっかり左足を上げて打つタイプ。足を上げながら微妙なところでタイミングを合わせる下半身の粘りが坂本選手のバッティングの支えになっていたが、その粘りが淡白気味でした。本来ならばもうひと踏ん張りして球を拾えたものが粘り切れずに球を拾いきれないという感じでした」と解説した。
「原監督が魅力を感じる選手がいなかった」
坂本がスタメン落ちした際には、門脇誠内野手(22)や中山礼都内野手(21)がショートの守備に入るも定着せず。坂本は4月23日のヤクルト戦以降はほぼスタメン出場し、4月30日の広島戦では前日の7番から打順を3番に上げた。
橋上氏は「現状では坂本選手に代わる選手はいない」とし、「原(辰徳)監督が我慢したのもあるでしょうけども坂本選手を外してまでも使いたいと思う選手がいなかったのだと思います。原監督が魅力を感じる選手がいなかったのでしょう」と分析した。
5月はクリーンアップの一角として結果を残した坂本。橋上氏は「あれだけの実績を残している選手ですので色々な面で調整が進めば打率は徐々に上がっていくでしょう」とし、次のように解説した。
「故障がないことが前提になるが、そんなに時期を待たずしてベストの状態になると思います。夏の声を聞く前に、交流戦期間中(5月30日開幕)にベストに近い状態になるかもしれません。3割は難しいかもしれないが2割7、8分までは上がると思います。あまりにも状態が悪かった場合、その後、飛躍的に調子が上がるということはよくあることですから」
チームは12日から本拠地・東京ドームで広島と3連戦を予定している。
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— DAZN Japan (@DAZN_JPN) May 11, 2023
一瞬で王氏を抜き去った
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坂本勇人が今度は右へ
423本目のツーベースヒット
?プロ野球(2023/5/11)
??DeNA×巨人
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