阪神「Wエース」青柳晃洋&西勇輝は復調できるか 心配の声...「先発ローテ剥奪」可能性の指摘まで

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   現役ドラフトでソフトバンクから阪神へ移籍した左腕・大竹耕太郎、プロ3年目の右腕・村上頌樹が大活躍を見せる中、心配なのが「ダブルエース」だ。

  • 東京五輪出場時の青柳晃洋(写真:西村尚己/アフロスポーツ)
    東京五輪出場時の青柳晃洋(写真:西村尚己/アフロスポーツ)
  • 東京五輪出場時の青柳晃洋(写真:西村尚己/アフロスポーツ)

「試合序盤にマウンドを降りるような登板が続くと救援陣に負担が掛かる」

   2021、22年と2年連続最多勝に輝いた青柳晃洋は1勝3敗、防御率5.85。23年3月31日の開幕・DeNA戦で今季初白星と好スタートを切ったが、その後の4試合で白星なし。4月21日の中日戦(バンテリンドーム)で3回持たず7安打4失点KO。5月1日の中日戦(甲子園)は6回3失点の粘投も3敗目を喫した。

   西勇輝も1勝3敗、防御率5.13とふるわない。先発ローテーションとして長年稼働し、きっちり試合を作るのが大きな強みだが、今季は試合の序盤で崩れるケースが目立つ。4月18日の広島戦(甲子園)で1失点完投勝利を飾ったが、同月26日の巨人戦(甲子園)で3回5失点KO。5月3日の中日戦(甲子園)も2回8安打6失点とメッタ打ちを食らい、早々と降板した。

   雪辱を期した同月10日のヤクルト戦(甲子園)は7回途中まで3失点と粘ったが、失点の仕方がもったいなかった。0-0の4回に村上宗隆、サンタナに連続四球、中村悠平に死球と独り相撲で2死満塁のピンチを背負うと、オスナに先制の2点左前適時打を浴びた。

   岡田彰布監督としても、青柳、西勇が本来の力を発揮していないのは想定外だろう。シーズンは長い。修正能力の高い両右腕だけに奮起が期待されるが、スポーツ紙デスクはこう指摘する。

「勝ち負けはともかく、試合序盤にマウンドを降りるような登板が続くと救援陣に負担が掛かる。ファームに才木浩人、西純矢、秋山拓巳と力のある先発投手が控えている。青柳、西勇もウカウカできない。調子が上がらないようだと、先発ローテーション剥奪の可能性もあります」

   ダブルエースの活躍がチームの命運を握る。マウンド上で輝きを取り戻せるか。

(中町顕吾)

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