当事者の声を商品に反映、社内デザイナーも「ママ」
「社内ママやお客様のお声からも長くご愛用いただくことが多く、次に着るお子さま・親御さんが使いやすいことを念頭に置いております」とも述べる。
社内ママの実体験が、2段の名前タグを導入するきっかけとなった。上の子の服を妹弟に着せる際に名前記入欄の書き直しや縫い付けに手間がかかる、といった意見があったという。
このタグでブランドロゴを切り取り線より下部に記しているのは理由がある。「名前を書く時、欄の下に抑える部分があった方が書きやすい」と、指で軽く抑えられるよう配慮した。切り取った後もロゴを残すより、消費者の使いやすさを優先した形だ。
投稿が話題となったゆこゆこさんは、ツイッターで「お下がりできるほどいい品質という自信がある」とも指摘していた。これについては、「ありがたいとともに今後も品質向上に一層努めてまいります」と意気込む。広報は、商品へのこだわりを下記のように説明した。
「定期的にお客様から応募を募ったママパパミーティングを開催し、皆さまのご不便やリアルなご意見をいただき、商品改善に努めております。また、社内デザイナーがママなので常に実体験を商品に反映させることを心がけております」
同ブランドはほかにも、衣料廃棄の社会問題に取り組んでいる。着られなくなった衣類の回収を行うリユースキャンペーンを実施したところ、「たくさんのお持ち込みをいただき多くのご反響をいただきました」。今年も衣替えの時期に実施予定だとする。