2023年5月10日放送のNHK連続テレビ小説「らんまん」で、俳優の神木隆之介さん(29)が見せた演技の振り幅に視聴者が唸った。
前日の放送では神木さん演じる主人公・槙野万太郎が神社に参拝している最中に植物の標本が入ったトランクを盗まれるシーンがあり、この日は万太郎が泥棒から鬼気迫る表情で標本を奪い返した。
「タキさんが重なって見えた」
前日の放送では、盗まれたトランクが質入れされる直前に、質屋でこれを発見した万太郎だったが、この日の放送はその質屋の近くにある長屋に行ってみるシーンから開始。ドクダミが生い茂る長屋に足を踏み入れてみると、その中身たる標本が泥棒の手によって今まさに火にくべられようとしていた。
泥棒の正体はその長屋の住人・倉木隼人(大東俊介さん=37)で、万太郎は標本を返すよう命令。これに対し、なかなかいうことを聞かない倉木は標本の買い取りを要求した。金額で折り合うも標本を返すのが先か金を支払うのが先かでもめると、倉木は標本の包み紙をやはり火にくべようとした。
すると、万太郎は「見くびるな! 今さら渋ると思うか? おまんが、おまんが燃やそうとしゆうがは、わしの命じゃ!」と一喝。さらに、1つでも破損していれば金は払わないと怒りつつ、鬼の形相で「返しや!」と怒鳴ったのだった。
このシーンに対してツイッターには、「今日のらんまん、前半は神木隆之介の啖呵切る迫真の演技が良かった」といった声が上がったほか、
「万太郎の啖呵すごかったな、タキさんが重なって見えた」
「タキさんを彷彿とさせる万太郎の啖呵!」
「まんちゃんの啖呵にタキさんを見た...かっこええ...」
との反応も。、2日の放送で、万太郎を馬鹿にする声に対し「孫を能無し呼ばわりしたら許さんぞね!」と啖呵を切った祖母のタキ(松坂慶子さん=70)を彷彿させた、といった声だ。
「振り幅(ギャップ)に殺られました」
この日の放送では無事標本が戻り、問題が解決した後には、東京での宿を探していた万太郎とお目付け役の井上竹雄(志尊淳さん=28)が長屋の一室で夜を明かした。
翌朝、目を覚ました万太郎は生い茂るドクダミに対し、「おはよう! ようけ生えちゅうのう」と、柔和な笑顔で声をかけるシーンが。この場面について、ネット上では、
「万太郎とおばあちゃんがオーバーラップした......!!へにゃへにゃふわふわの万太郎とのギャップえぐいな、、、さすが神木隆之介」
「啖呵をきる時の鋭い眼差しから、ドクダミにメロメロになって話しかける時の振り幅(ギャップ)に殺られました」
「祖母譲りの啖呵、大変な迫力だった。凄みで目の色が消えていたように見えた。翌朝のどくだみを見つけてふにゃふにゃしてる姿とのギャップよ。ほんとにすごい役者だなあ...と」
など、啖呵のシーンと比較するような声も上がっていた。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)
「見くびりな!!
— 連続テレビ小説「らんまん」 (@asadora_nhk) May 9, 2023
いまさら渋ると思うか?おまんが…おまんが燃やそうとしゆうがは、わしの命そのものじゃ。出すと言うたら出す。けんど、一枚でも損のうたら、わしは出さん。―――返しや!」
男の目を強いまなざしで見つめる万太郎。#朝ドラらんまん#神木隆之介 #大東駿介 pic.twitter.com/eAtF5QOq1A