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韓国へ戻った元阪神選手、防御率1.71エース級の活躍 NPBでは成績低調も...古巣復帰で再び輝き

   韓国プロ野球斗山ベアーズに所属するラウル・アルカンタラ投手(30)が2023年5月9日に釜山で行われたロッテジャイアンツ戦に先発し7回3安打1失点の好投で4勝目を挙げた。チームは連敗を「3」でストップした。

  • アルカンタラ投手(写真:YONHAP NEWS/アフロ)
    アルカンタラ投手(写真:YONHAP NEWS/アフロ)
  • アルカンタラ投手(写真:YONHAP NEWS/アフロ)

「7回までエースらしいピッチングを見せた」

   スポーツメディア「スポーツ朝鮮」(WEB版)によると、ストレートは最速153キロを記録しフォーク、スライダー、カーブを織り交ぜて相手打線を翻ろう。2試合連続でクオリティスタート(QS=6回以上を投げて自責点3以内)を達成した。

   アルカンタラは今季7試合に登板して4勝2敗、防御率1.71をマーク。勝利数はリーグ3位タイで防御率は4位。いずれもチームトップの数字だ。

   スポーツ朝鮮によると、アルカンタラは「チームが連敗中だったので雰囲気を変えるために最善を尽くした。本当に意味のある勝利だった」と語った。

   日本のロッテ、巨人、オリックスでプレーし、韓国の「国民的打者」と称される斗山ベアーズのイ・スンヨプ監督(46)は「アルカンタラが7回までエースらしいピッチングを見せた」と称賛した。

   アルカンタラは大リーグのオークランド・アスレチックスから18年オフに韓国リーグのKTウィズに移籍。20年に斗山ベアーズに移籍しリーグ最多となる20勝を記録した。20年オフに阪神に移籍。当初、先発として期待されるもシーズン後半に中継ぎに配置転換され、2年通算4勝6敗23ホールド1セーブの成績だった。

スミス、ロメロは今季早々と退団

   22年オフに阪神を退団し古巣の斗山ベアーズに復帰。朝鮮日報(WEB版)によると、1年総額90万ドル(約1億2000万円)で契約したという。

   今季、韓国リーグでは日本でプレーした2人の投手が結果を残せず早々と放出された。

   昨シーズン西武でプレーしたバーチ・スミス投手(33)は4月19日にハンファ・イーグルスを退団した。スミスは1日にソウル市の高尺スカイドームで行われたキウム・ヒーローズとの開幕戦に先発するも3回途中に右肩の痛みを訴え途中降板。出場選手登録を抹消されそのまま退団となった。

   昨年までロッテでプレーしたエニー・ロメロ投手(32)は公式戦で1度も登板しないまま5月4日に退団。SSGランダースに所属していたロメロは3月に沖縄で行われたキャンプでの練習試合で左肩の痛みを訴え緊急降板した。治療のため4月3日に渡米したが復帰の目途が立たず放出された。地元メディア「OSEN」(WEB版)によると、SSGランダースは総額100万ドル(約1億3000万円)の1年契約を結んでいたという。

   スミス、ロメロとは対照的に韓国リーグでプレーした経験を生かして好調を維持するアルカンタラがエースとしてチームをけん引している。