2023年5月2日のプロ野球・巨人対ヤクルト戦で、ホームランボールを巡り観客が批判を集めた騒動で、この人物の代理人弁護士が8日、ツイッターで声明を発表した。
誤解を基にした誹謗中傷やプライバシー侵害が横行しており、法的措置を検討しているという。
「ご覧頂ければお分かりいただける」
発端は、この日の試合で飛び出したヤクルト山田哲人選手の本塁打だった。
中継では、ホームランボールを大人と子どもが取り合うような場面が映され、最終的には大人が手に入れた。SNSではこの対応が議論となり、複数の週刊誌が「中継に映った男性大炎上」「ホームランボールを少年から"奪い取った"男性が炎上!」「男性が炎上し、個人情報まで特定の"異常事態"に」と報じるまでの事態となった。
声明によれば、この人物への批判が殺到し、自身のSNSアカウント閉鎖を余儀なくされた。現在も誹謗中傷は続き、実名や顔写真、居住地、親族の情報が晒される被害も受けていると明かす。
しかし、事実誤認があるという。この人物はホームランボールをキャッチしようとしたところ、球は同氏の手にあたりバウンドしてしまった。その後手すりにあたり、さらに跳ねたところで獲得したため「少年のキャッチしたボールを奪い取ったという事実はありません」とネット上の一部の見立てを否定した。該当シーンの動画も添付しており、「ご覧頂ければお分かりいただけると思います」としている。
現在は、著しい誹謗中傷やプライバシー侵害の投稿はデータ保存を進めており、法的措置も検討している。
ボールが来てからキャッチするまでの映像はこちらです。 pic.twitter.com/IKyo1BIuF7
— なかがわもとみつ(中川素充) 弁護士& 和酒研鑽者 (@Motomitsu_N) May 8, 2023