韓国メディアは「岸田発言」をどう捉えたのか 元徴用工問題「心が痛む思い」に評価割れる

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京郷新聞「尹大統領の責任もある」

   朝鮮日報は、岸田氏の発言は「強度の低い遺憾の意」で、韓国社会が期待していた水準には及ばなかったと指摘。それでも、ロシアのウクライナ侵攻、北朝鮮の核問題、経済危機、人口減少など、両国は似たような政策課題を抱えているとして、

「尹大統領と岸田首相は、韓国の反日左派と日本の嫌韓右派に振り回されることなく、未来に向かっていかなければならない」

と主張した。

   ソウル新聞は「自らの口から謝罪的な発言をしたことは評価に値する」と論評。

「尹大統領の(首脳会談冒頭部分の)発言のように、『過去の歴史が整理されなければ日韓の未来協力はない』という認識から脱却する時が来た」

とした。

   革新系は総じて厳しい評価だ。ハンギョレは、岸田氏が言う「歴代内閣の立場」には

「あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません」

   という一節がある15年の「安倍談話」も含まれるとして「これを謝罪と見ることはできないという意見が支配的」だと主張。

   京郷新聞は岸田氏の発言を「反省や謝罪の表現と見るのは難しい」とした上で、尹氏にも矛先を向けた。

「これには、被害者と自国市民の心情を十分に考慮しない解決策を一方的に急いで発表した尹大統領の責任もある」
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