「戦ものの大河には興味を示さない新しい視聴者を呼び込む可能性もあります」
木俣氏は令和となったこの時代に2年連続文化系主人公が続くことについて、「戦で世の中を切り開くのではなく、物作りで世を切り開くということ」が、今の日本に求められていると制作陣が考えたからではないかと感じたとする。
あわせて、「光る君へ」が大河ドラマに新たなるインパクトをもたらす可能性を示した。
「後世に長く残り、世界に通じる作品を作ってきた人物に焦点を当てることで、戦ものの大河には興味を示さない新しい視聴者を呼び込む可能性もあります」
最後に木俣氏は、先述した近代三部作の1つ目となった84年放送の「山河燃ゆ」の前年となる83年は「徳川家康」が放送されたことを明かしつつ、「歴史は繰り返し、『どうする家康』の後は再び文化人三部作となるかもしれません」と指摘した。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)