「子供が野球をやってみたいと言い出した」 WBC優勝1か月、少年向け教室じわり問い合わせ増加

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「サッカーを超えるような感動を与えてくれた」

「例年と比べて野球をやってみたいというお問い合わせが増えたと感じます」

   こう話すのは「新潟アルビレックスBC野球塾」で小学生を指導する山口祥吾氏(30)だ。同塾はプロ野球独立リーグのルートインBCリーグに加盟している新潟アルビレックス・ベースボール・クラブが運営しており、小学1年生から6年生を対象に、新潟校、長岡校、三条校の3校で野球塾を展開している。3人の専属コーチがいるという。

   高校時代、投手として活躍した山口氏は10年ドラフト会議でロッテから育成2位で指名を受け入団。ロッテでは2年間プレーし12年オフに退団した。13年に新潟アルビレックス・ベースボール・クラブに入団し、新潟で3年間プレーして現役を引退。16年から埼玉県内の建設会社で会社員として2年間勤務した後、夫人の故郷である新潟に移住したことをきっかけに球団職員の職を得て、現在は通常業務と並行して野球塾のコーチとして指導に当たっている。

   野球塾にはチームに入っていない子供もいるため、「投げる・打つ・捕る・走る」という基本を教えながら野球の楽しさを伝えているという。現在、3校合わせて塾生は108人で、今後も体験希望者が増えると見込んでいる。

   山口氏は「この時期の塾の体験希望者は昨年よりは多少増えています」とし、「2倍まではいきませんが1.2倍から1.5倍に増えています。親御さんから『子供が野球をやってみたいと言い出したので体験させてもらえませんか』という問い合わせが増えています。毎年、野球をやってみたいというお子さんはいますが、今年に関してはWBC以降で野球をやってみたいというお子さんが例年より多いと感じます」と語った。

   WBCでは同学年の源田壮亮内野手(西武、30)、山田哲人内野手(ヤクルト、30)、牧原大成内野手(ソフトバンク、30)、甲斐拓也捕手(ソフトバンク、30)、大城卓三捕手(巨人、30)らが出場したということもあり「ワクワクしながら観戦した」という山口氏。

「昨年サッカーのワールドカップが盛り上がったので、それに負けないくらいWBCも頑張ってほしいと思いながら見ていました。個人的にはサッカーを超えるような感動を与えてくれたと思いますし、WBC効果はあると思います。今まで野球が選択肢になかったお子さんが、もしかしたら頭のどこかで『野球っていいな』と思ってくれたらうれしいですね」
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