「キムタクはキムタク役しかできない」 実は褒め言葉?識者が指摘する「1キャラ演技の凄さ」とは

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「名優には2通りあります」

   また、高堀氏は「極道の妻たち」シリーズで知られる中島貞夫監督から聞いた話だとしつつ、名優と呼ばれる役者には2種類のパターンがあると指摘する。

「名優には2通りあります。あえて1つのキャラクタ―しかやらず、それに合った役柄を選ぶタイプです。たとえば晩年の高倉さんには高齢者役が来ていたのですが、高倉さんは断り、最後までキャラクターを守りました。もう1つが、どんな役柄でも演じられるタイプです。これは、劇団出身者が多いのですが、理由があります。劇団は俳優の数が限られているため、若いうちから高齢者役をやったり、年を取ってからも若者役をやるからです。なんでも出来ないと、劇団ではやっていけません」

   ネット上では、放送中の「教場0」に関しては、「キムタクはどの役を演じてもキムタク節でキムタク役に見えてしまうんだけど教場のキムタクに関しては冷酷で怖くて張り詰めた緊迫感が漂ってて教場のキムタクはいい」といった声も上がっていた。

   そうした声が上がっていることについて高堀氏は、理由の1つとして本人が50歳を迎え、これまでの「キムタク像」にこだわらなくなったということではないかと指摘した。

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)

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