任天堂の携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」の全ソフトを所有していると伝える棚の写真が、ツイッターで「素晴らしすぎる任天堂愛に脱帽」「好きを突き詰めるってすごい」などと注目されている。投稿者に詳しい話を聞いた。
「私は自宅でDSコンプしてる身」
話題となっているのは、京都の久御山町議会議員を務める浜口たかしさんが2023年4月29日、ツイッター(@takahamaro)に投稿した写真だ。L字型に設置された大きな棚に膨大な量のDSソフトが収められている様子を披露し、下記のように伝えた。
「ニンテンドーDSが全て家にあると、嫌なことがあっても『まあ家に帰ればDS全部あるしな』ってなるし、嫌なこと言われても『そんな口きいていいのか?私は自宅でDSコンプしてる身だぞ。勉強系ソフトにも耐えてきた』ってなれる。忍耐力を求められる現代社会においてニンテンドーDSとの同棲は有効」
投稿によると1840タイトル以上を所有し、メーカー別50音順で棚に並べている。任天堂が過去に会員制ポイントサービス「クラブニンテンドー」の特典として配布した非売品ソフトや、いくつかの海外版ソフトもある。DSは2004年に発売した機種で、既に生産終了している。
冒頭の投稿は4万7000件以上のリツイートや30万2000件超の「いいね」を集め、「素晴らしすぎる任天堂愛に脱帽」「子どもの頃思い描いていた夢がここにありました」「好きを突き詰めるってすごいっすね」といった声が寄せられている。
浜口さんは5月1日、DSソフトを本格的に集め始めたのは約5年前からで、議員になる前の22年にコンプリートしたとJ-CASTニュースの取材に答えた。リアルタイムでも遊んでいたため、遡ると15年以上の軌跡だ。収集に至った経緯はこのように説明した。
「任天堂が好きでしたので、任天堂のDSソフトだけを集めるつもりでしたが、そのうち他のメーカーのソフトを買うようになり、700本くらい集まった時にWikipedia記載の1840タイトルのコンプリートを目指すことにしました」
狙うは「3DS」ソフトのコンプリート
ツイッターの反響は予想以上だったと驚き、「それだけDSが魅力的なゲーム機であるという事だと思います」と所感を述べる。
DSは「2画面タッチペンという他にはない魅力」があり、大好きな機種だという。手軽に遊べる点も評価している。自身はコレクター寄りで、全てのゲームを遊べているわけではないとしつつ、合間を縫って着手し、「少しずつ自分のペースでプレイしていく予定」だという。
好きなソフトは、カプコンのミステリーゲーム「ゴースト トリック」。「タッチペンを利用するゲームとしてよくできていると思います。ストーリーも素晴らしいです」と魅力を伝える。「自分の子どもにもいつかやらせたいですね」とも思い描く。
収集する際はきれいな完品にこだわり、箱・説明書付き、ジャケットの色褪せのないもの、カードなど付属品がある場合はなるべく揃った状態を選んだ。一方、中古だと100円以下で買えるソフトもあったと振り返る。
「今は3DSを集めており、半分以上は持っています」と浜口さん。「今後ゆっくり無理なく集めていけたら、と思っています。DSと3DSのコンプができたら最高ですね」と意気込んでいる。