革命的?「片手でできる」自助具に脚光 「独りでやりたい」を3Dプリンターで形に...作業療法士の思い

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道具を広く一般に普及させたい。

   こうして開発を始めた「片手でできるプロダクト」の注文数は3000件を超える。とくに片手で開けるペットボトルオープナーや、片手で混ぜられる納豆キットは大きな反響があったという。

「納豆を混ぜる動作は片手で対象物を固定しなければなりません。また、納豆は個人によって嗜好性が高い食品です。片手生活を送っている納豆好きの方に受け入れられた」

   個人間の活動であるため、できることには限界がある。川口さんは作業療法士と並行して続けているため、法人化などのリソースが足りていないと述べる。しかし「片手でできるプロダクト」を広く一般の人々を含めて普及させたいと意気込む。そのため、100円均一のショップを運営している企業などとの協業については前向きに考えているという。

「日本中の片手生活を送っている方々の生活が少しでも楽しくなれば良いと思っています。また、障がいを持たれていない方達にもこれらの道具が便利で、彼らの生活を豊かにできる可能性があることを感じてもらえればと思っています。そして、その豊かな生活を送るための術を障がいを有した方々が既に知っていることや、未知の問題も解決できる方法を作業療法士が創造できる職業であることを知ってもらえたらありがたいと思っています」

   「片手でできるプロダクト」は現在、BASEで作成されたオンラインショップ「nico」で販売されている。

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