DeNAのトレバー・バウアーが来日デビュー戦で、実力の違いを見せつけた。
2023年5月3日の広島戦(横浜)に先発すると、2回にデビッドソンに先制ソロを被弾。序盤は制球を乱しマウンド上でいらだった様子が見られたが、中盤以降はきっちり修正した。
7回1失点の力投で来日初登板初勝利
7回7安打1失点の力投。7安打を浴びたが、毎回の9奪三振と要所をきっちり締めた。7回2死二、三塁のピンチでは代打の切り札・松山竜平を142キロのチェンジアップで空振り三振。右拳を握り絶叫した。3万3202人の大観衆が来場した中、来日初登板初先発初勝利。お立ち台では「アリガトウ!ヨコハマシカカタン!」と叫び、ファンから大歓声を浴びた。
12球団の助っ人勢の中で、その実力は飛び抜けている。
メジャー通算222試合登板で83勝69敗、防御率3.79。レッズ在籍時の20年にはナ・リーグのサイ・ヤング賞に輝いている。バウアーの評価を落としたのがグラウンド外の立ち振る舞いだった。
20年オフに3年1億200万ドルの好条件でドジャース入りしたが、21年に知人女性への性的暴行問題で、メジャーリーグ機構から324試合の出場停止処分を受けた(その後に194試合に処分が短縮)。今年1月にドジャースを自由契約となり、メジャーの他球団と契約に至らなかった。