AKB48からも「認めていただけていなかった」チーム8 「たくさんもがきました」活動9年でセンター続々輩出

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東京五輪見越して「下積みや挫折の経験を踏んで、最高に輝くアイドルにと、長期展望で」

   この状況を予言していたとも言えるのが、「涙は句読点 AKB48公式10年史」(2016年、日刊スポーツ新聞社)に収録されている記事だ。トヨタ自動車の村上秀一・国内企画部長(当時)のインタビュー記事で、チーム8発足の狙いが大きく2つあったことが説明されている。ひとつ目が、全国で車を売るトヨタと全国にアイドルを広めようとするAKB48とで「地方創生、地方活性化」の姿勢が合致した点だ。もうひとつが、トヨタが最上位スポンサーの1社だった東京五輪・パラリンピックに向けた取り組みで、村上氏によると「2020年に向けて、スポーツを盛り上げなければいけません」。

   インタビューでは地の文で

「デビュー時のメンバーの平均年齢は14.4歳。東京五輪の時に20歳になる。 AKB48のセンターや看板メンバーになっている可能性が高い」

と指摘した上で、村上氏が

「(編注:チーム8が発足した14年から)この6年で下積みや挫折の経験を踏んで、最高に輝くアイドルにと、長期展望で見守っています」

と話している。

   その後、トヨタによる支援は終了。21年3月には「サポート体制の変更」を理由に、ウェブサイトのドメインも「toyota-team8.jp」から「akb48team8.jp」に変更された。コンサートでは、トヨタへの感謝を込めてトヨタ自動車やトヨタレンタカーのCMソング「恋する充電プリウス ~恋するフォーチュンクッキー2~」「好きだ好きだ好きだ」も披露された。

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