「不覚にも癒されてしまった」 SNS驚きの「たわし散歩サークル」って一体何?当事者が語る活動の魅力

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タワシおじさん「楽しんでやっていただければ」

   一方、タワシおじさんは26日、タワシ散歩サークルの広がりは温かく見守っている旨を取材に答えた。「多様性を尊重して、自分とは異質なものに寛容に皆がなってくれれば」との思いを伝え、持論を述べた。

「本来は流しで皿を洗ったり風呂場や床を磨いたりするもので、非生物なのにペットのように散歩するということを通して、タワシは洗うものだという観念から自由になる、枠を外すという意味もあります。

単純に、子どもたちなどが見るとケタケタ笑ったりするのが楽しいと言うのもありますし、学生たちも楽しんでやっていただければ」

   タワシの散歩を始めたのは10年以上前。地元の埼玉・新所沢で、白菜を紐に繋いで歩く人を目撃したのがきっかけだという。はじめは相手について調査しようと思い立った。自身が再現を試みるなどしているうちに、紆余曲折の末、現在に至る。

   法政大学たわし散歩サークル・多摩本部長によると、タワシおじさんとはツイッターで交流している。手製のタワシをもらえるという話もあり、対面の計画を詰めていきたいとする。

   今後のサークル活動については、大学内での合同散歩会を第一の目標にしている。「みんなで散歩させたら凄いインパクトと可愛さなので」と本部長は意気込む。

「タワシ散歩の活動は本当に楽しくて可愛いです。タワシおじさんのほうも『タワシ散歩は自由!』とおっしゃっているので、それぞれ好きな形でタワシ散歩に目覚めて、楽しんでくれたら、ハッピーになってくれたら良い」

   小金井支部長は、同支部の活動を進めつつ、7月2日に控える「タワシの日」に向けて他大学への普及を志す。今年は日曜日のため、「他の大学ともタワシをお散歩したい」。「ネットから広まるものは地域性がないから、ほかの都道府県に広がっていくのも早い」と期待している。

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