批判的な声も...メンバーを「守っていきたい」
本部長は散歩をする際、タワシが「苦手そうな道」に気を配っているとも話す。ひっくり返ると目が取れる場合があるため、段差などは浮かせて運ぶ。時には虫かごに入れて歩く。
裏面が汚れるため、散歩後は除菌スプレーをかけているが、丸洗いする発想はなかったようだ。「生き物感が強くて水はダメかなと思って。タワシって濡らして良いんだっけ?みたいな」と笑い、タワシ愛の深さをみせる。
サークル設立の経緯には、タワシ散歩の本家とする「タワシおじさん」(@tokorozawaaisu)の影響があった。都内での目撃情報やテレビ出演によりインターネット上で一定の知名度を誇る人物だ。本部長は、大学入学前にタワシおじさんを見かけ、タワシ散歩の虜になった。
「みんなでタワシが散歩できたら楽しいだろうな」と構想を温め続けサークル設立に至った。その後、本部の活動に惹かれて、小金井支部が立ち上がった。
投稿の反響を受けて支部長は、「『いいね』が集まることよりも、色んな人にこの活動が広まっていくのが1番嬉しい。1人でも多く始めてくれたら」と喜ぶ。実際に入会希望のダイレクトメッセージ(DM)が届いたと明かす。ちなみに同支部は他大学生も受け入れており、初回は近隣の東京農工大学や早稲田大学からの参加があった。
タワシ散歩の動画には、ライバル球団のぬいぐるみを引きずる野球ファンの姿と重ねて面白がる声も上がっている。支部長は「それは全然違う」「僕らはタワシが好きで、可愛くて引っ張ってるんです」と熱弁する。
寄せられたのは好意的な反応だけではない。本部長は、衆目を集めると批判が出るのは仕方ないとしつつ、活動に集中できるよう「メンバーの皆をちゃんと守っていきたい」とした。