ナチュラルミネラルウォーター「サントリー天然水」には水源の違いによって複数の種類があることをご存知だろうか。インターネット上でも「知らなかった」という声がたびたび上がるこの商品。一体なぜ複数ラインアップしているのか。サントリー食品インターナショナル(東京都港区)に聞いた。
2021年に出荷開始した「北アルプス」
サントリー食品インターナショナル広報部は2023年4月12日の取材に、サントリー天然水は全部で4種類あると答えた。1991年に「南アルプス」、2003年に「阿蘇」、2008年に「奥大山」、2021年に「北アルプス」のサントリー天然水が出荷開始しているという。
複数の種類がある理由について、「ミネラルウォーターの需要の増加に合わせて、サントリー天然水の水源(採水地)を増やしてきたため」と答えている。
4つの水源で製造されるサントリー天然水。「南アルプス」は東日本以東を中心に、「阿蘇」は九州、「奥大山」は西日本エリアを中心に、「北アルプス」は長野・新潟および東海・北陸エリアを中心に出荷されている。上記のエリア以外で販売される場合もあるとした。
たとえば同じ自動販売機から異なる種類が出てくることもあるのか。広報部は、「その時々の消費の変化などに応じて、それまで出荷・販売していた『サントリー天然水』とは異なる水源で製造された『サントリー天然水』が出荷・販売される可能性がある」と説明している。