何気ない会話をサービスにつなげている
取材に対し、JALの広報担当者は、ファーストフライトカードの贈呈は現場の客室乗務員が自主的に行っていると述べる。
「以前より、ご搭乗のお客さまの中で記念日を迎える方がいらっしゃる場合には、客室乗務員が自主的にカードにお祝いの言葉を記してお渡しすることがあり、その中の一つとして始まったようです」
客室乗務員が客との会話の中で、初めての飛行機利用であることを把握し、記入しているという。ファーストフライトカードに注目が集まったことについては、「現場の客室乗務員が自主的に行っている工夫が、このような形で好意的に取り上げていただき率直にうれしく思います」と受け止めた。
「お子さま、ご家族にとって初めての飛行機は特別な体験だと思いますので、良い思い出としていただけるように何ができるか考えて行動することを大切にしています。初めての飛行機は不安な気持ちを持たれているご両親もいらっしゃるので、少しでも安心してお乗りいただけるように何気ない会話からご要望を察したり、干渉しすぎないことにも気を付けております。」
状況を見て記念撮影を提案したり、飛行機の模型や機内で遊べるおもちゃなどをプレゼントしたり、粉ミルクの調乳なども行ったりしているという。広報担当者は、これから初めて飛行機に乗る子供たちに対して、次のように伝えたいという。
「飛行機の中では、普段見られない空からの景色を見たり、今回のように客室乗務員とやり取りを楽しんでいただくことなどを楽しみに飛行機をご利用ください。ご搭乗をお待ちしております」