「『はじめてのひこうき』の事を、ずっと覚えていられる」
母親が受け取った手紙には、手書きで大きく「HAPPY FIRST FLIGHT!」と書かれ、次のようなメッセージがあった。
「はじめてのそらのたびにJALをえらんでくれてありがとう!! ひこうきはたのしかったかな またおそらのうえであいましょう!! JALくるーより」
さらに飛行機の便名や機長らの名前、フライト時間なども記されている。母親は次のように感想を述べる。
「今まで、たくさんの『はじめて』を経験してきましたが、3才になり『はじめて』を経験する機会が減ってきてはいました。経験しても、ついつい記録しそびれる事も多く、いつのまにか、そんな事があったのも忘れてしまう。 でも、お手紙をもらったことで、『はじめてのひこうき』の事を、ずっと覚えていられる。まだまだ改めてたくさんの『はじめて』を経験させてあげたいと思いました」
初めての母子2人での旅行には不安もいっぱいだったが、客室乗務員たちのきめ細やかな心遣いに支えられた。
予約サービスにも感銘を受けたという。空席照会では、子連れであることが後から予約する人に対し表示される。「子供が近くにいる事を事前に了解いただいた上で予約してもらえるので、少しだけ気が楽になりました」と振り返る。
フライト当日の機内では、耳抜きができるよう、離陸前にジュースを蓋やストロー付きで用意してもらった。機外の様子を見るチャンネルも教えてもらえたため、飛行機の離着陸の様子を楽しんだ。子供が大好きな児童向けアニメも視聴できた。
無事に到着すると、客が少ないタイミングで記念撮影もしてもらったという。保安所のスタッフらも優しく声掛けをしてくれたそうだ。
その日の夜、子供は客室乗務員からもらった飛行機の玩具を手にしたまま眠りに落ちたそうだ。