プロ野球・横浜DeNAベイスターズで監督を務めたアレックス・ラミレス氏が2023年4月27日公開のYouTube動画で、大リーグ・アスレチックスの藤浪晋太郎投手へアドバイスを送った。
藤浪の成績は27日現在、0勝4敗で防御率12.71、自責点は24。開幕直後は先発として登板していたが、結果が出ずリリーフに配置転換された。
「まだMLBで投げる準備は出来ていない」
藤浪はメジャー4度目の先発登板となった23日(日本時間)のレンジャース戦で、3回途中7安打8失点と打ち込まれた。
同日にツイッターを更新したラミレス氏は結果について「プロ野球時代に何度も見ていたので特に驚いてはいない」としつつ、「チームにとって最善の方法は、藤浪を1、2イニングのリリーバーとして起用すること。もしくはAAで調整させること。まだMLBで投げる準備はできていない」とコメントしていた。
25日には、アスレチックスのマーク・コッツェイ監督が藤浪投手の中継ぎ配置転換を告げたと報じられた。ラミレス氏は同日のツイッターで、「藤浪が自信を得て、MLBレベルの投手だということを証明できるといい。とにかく、これで速球と制球力に焦点を置くことができる」とつづっていた。
27日のエンゼルス戦で中継ぎ配置転換後の初登板を果たした藤浪投手は、5点のリードを許す中、6回にマウンドに上がり、大谷翔平選手からの1被安打を含む2回2安打1失点。自責は0だった。
「実績を残せば数年後に先発に戻れるかもしれない」
ラミラス氏は同日夜、YouTubeチャンネル上で「【藤浪晋太郎】メジャーで活躍する方法はある!リリーフ配置転換はマイナスじゃない!ラミレスがTwitterに込めた本当の想い」と題した動画を公開した。
「数日前に彼についてツイートしたけど、彼の今年の成績は良いとは言えないね」とし、「日本ではリリーフでも起用されていたよね。日本ではリリーフの方が先発より機能していたと思うんだ」との見方を示した。
「彼がメジャーリーグに適応する方法を僕はわかっているんだ」としたうえで、「リリーフの方が先発よりはるかに効果的だ。アスレチックスは藤浪を1イニングもしくは2イニングで起用するべきだね」と改めて提案した。
「さもないとAAまで落ちるだろう。このままだとAAAでも自信を取り戻すのは難しい」と危惧。「アスレチックスが彼をリリーバーにすれば、自身を取り戻しストレートの精度も上がるし、1イニングか2イニングであれば20球程度かそれ以下なので、彼はプレッシャーを感じず全力投球できるはずだ。彼はもう先発のタイプではない」「もしリリーバーにすれば良いシーズンを送れると思う」などと語った。
1、2イニングのリリーフ登板は「結果が出やすい」と持論。ラミレス氏は「そこで実績を残せば数年後に先発に戻れるかもしれないし、現状はリリーフであれば成功できるだろう」「メジャーの他の日本人投手と同様の活躍ができると思うよ」などとエールを送ると、「彼は非常にいい選手だが何かを変えなければいけない。この僕のアドバイスが藤浪投手に届いてくれたら嬉しいね」と締めくくった。