「地方組織の検証のみならず執行部の特に代表自ら補選惨敗の検証を」
そういった中で、執行部批判の急先鋒(せんぽう)だといえるのが蓮舫氏だ。蓮舫氏は22年9月掲載の朝日新聞のインタビューで、
「参院選で比例票を大きく減らした責任は執行部にあると思い、泉健太代表に辞任を迫りました」
と泉氏に辞任を要求したことを明かしている。補選後の23年4月26日のツイートでは「党の勢い、支えが足りませんでした」と執行部を批判。早急な敗因の検証を求めた。
「まず両院議員懇談会を開き所属議員の声を代表が聞くべきです。ゴールデンウィーク後に検証するなんて甘いまとめでは政党として成り立ちません」
4月28日午前、岡田氏から両院議員懇談会の開催を聞かされた直後のツイートでも、泉氏に矛先を向けた。
「なぜ、泉代表が来ないのか不満ですが、両院懇の時には地方組織の検証のみならず執行部の特に代表自ら補選惨敗の検証をと求めました」
蓮舫氏以外にも、阿部知子衆院議員が4月25日に「党執行部として勝つ為の戦術、戦略の総括が必要」とツイート。執行部に対する不満はくすぶっているとみられ、蓮舫氏が改めて辞任要求するかも焦点になりそうだ。
執行部内の意思疎通のあり方も問われそうだ。上記の蓮舫氏のツイートが送信されたのは9時56分。10時30分過ぎに始まった泉氏の会見では、「『両院議員懇談会を開くべきだ』という意見も出ている」という質問に対して、開催が未定ともとれる回答をしている。
「常任幹事会の中でも、そういうお話もあって、幹事長と協議をするということで言ってきているので、協議をした上で、また判断していくことになると思う」
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)