洗剤と柔軟剤、同時入れはなぜNG? 「意外とやりがち」注意喚起に反響...詳しい理由を花王に聞いた

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なぜ同時投入はNG?仕組みを聞いた

   なぜ柔軟剤と洗剤を同時に投入してはいけないのか。その仕組みについて尋ねると、

「洗剤は主成分の界面活性剤が『汚れを繊維から浮き上がらせて引き離す』ことで、汚れを落とします。一方、柔軟剤は成分の界面活性剤が『繊維の表面に並んでコートする』ことで、摩擦抵抗が減って繊維のスベリがよくなったり、静電気を防止したり、といった効果を発揮します」

と説明。2つを同時に入れることでそれぞれの効果を打ち消し合い、汚れを落とす効果が減るだけでなく、柔軟剤の効果も発揮できなくなるという。

   ちなみに、柔軟剤入りとされている洗剤を使用する場合も、別に柔軟剤を入れる必要はあるのだろうか。その点について聞くと、柔軟剤を使用しなくても柔らかい仕上がりになるが、より効果を出したい場合は、好みに応じて使ってもいいとした。

   柔軟剤入りの洗剤に使われている成分は、柔軟剤のものとは異なるため、効果を打ち消し合うことはないという。

   そのほか、洗濯における注意点を尋ねると、「洗濯物の詰め込みすぎ」は避けたほうがいい、との回答があった。量が多すぎると洗剤や洗濯水が全体に行きわたらない可能性があるため、洗濯槽の7~8分目くらいを目安にするのが良いという。

   より綺麗にしようと洗剤を目安以上入れるのもNGだとした。その分洗浄力が上がり、汚れ落ちが良くなることはなく、むしろかえってすすぎを悪くし、洗剤残りにも繋がるという。

   担当者は

「ちょっとしたことを気を付けるだけでも、もっときれいに洗えるようになったりしますので、記憶の片隅に置いて、これからのお洗濯のお役に立てていただけると嬉しく思います」

と伝えている。

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